株式会社朋栄は、フレームレートコンバータ「InSync MCC-4K」を出荷開始した。InSync MCC-4Kは、InSync Technology Ltd.にて開発され、2017 NAB Showの朋栄ブースにおいて初公開した。同製品は今後、InSyncと朋栄の合弁会社であるInSync Technology Productsの製品として朋栄を通じて独占供給される。

InSync MCC-4Kは、HD/3G/UHDにおける23.98~60の各種フレームレートの信号を異なるフレームレートに変換可能で、入力された映像フォーマットは自動認識を行う。スポーツやコンサート、ニュース速報などのフレームレートで国際的に配信されるようなライブ制作に適しているという。また、UHDとHDのサイマル出力にも対応しており、HD/3Gコンテンツ制作とUHDコンテンツ制作を同時に行う場合にも適しているとしている。

クアッドリンク3G接続における2SI(2-Sample Interleave)/SQD(Square Division)のマッピング変換や、シングルリンクの6G/12G-SDI接続、SFP光接続をサポートするほか、HDRにも対応しており、PQやHLG、S-Log 3、Canon Log 2、SDRや他のログカーブのダイナミックレンジ変換も可能。さらに、ITU-R BT.709とITU-R BT.2020の色域変換も提供している。MCC-4Kを初導入した、英国レンタル機材業者Galaxy Light&Powerの最高経営責任者アンディ・グラント氏は、次のようにコメントしている。

グラント氏:この数ヶ月間、4K変換に関する問い合わせが増えてきていました。InSync MCC-4Kは、高品質なパフォーマンスと多種多様な機能を持っており、4Kフレームレート変換に対応した製品を選定する際に最適な製品として候補に挙がりました。今後、ヨーロッパや北米で行われるサッカーやホッケーなど、国際的な4Kスポーツ制作に活用される予定です。

私たちは、HDフレームレートコンバータFRC-7000の最初の購入者の一社となって以来、10年以上にわたって朋栄と一緒に仕事をしてきました。朋栄が提供するサービスの質とサポートには、いつも満足しています。

またInSync MCC-4Kは、FRC-9000、FRC-30、UFM-30FRCなど朋栄のフレームレートコンバータ製品ラインアップとして提供される。FRCシリーズの導入ユーザーには、フレームレートコンバータUFM-30FRCを14台購入した国際的なビデオソリューションサービスプロバイダThe Switchと、2チャネルオプション搭載FRC-9000を7セット購入したグローバルメディアサービス会社MX1が含まれる。