© 2017 Weezer

Blackmagic Designの発表によると、アメリカのロックバンドWeezerの「Feels Like Summer」のミュージックビデオの撮影に、URSA Mini Pro 4.6Kデジタルフィルムカメラを使用しているという。

ゲイブ・キンプソン撮影監督、Crush Musicのブレンダン・ウォルター監督、ジェイド・エラーズ氏(Scantron No.2 Pencil)は、ガンズ・アンド・ローゼズの「Paradise City」のビデオを、ファンたちを前にしたWeezerにより、1980年代のローディー(コンサートのアシスタントスタッフ)の視点で再現した。

キンプソン撮影監督はこれまでFall Out Boy、Train、New Politicsなどのミュージックビデオを撮影してきた。ウォルター監督とエラーズ氏は「Feels Like Summer」のミュージックビデオを、Weezerが出演した「アロヨ・セッコ・ウィークエンド」ミュージックフェスティバルの期間中に、ロサンゼルスのローズボウル・スタジアムで撮影することを決めた。

パフォーマンスの間、URSA Mini Proはセンターステージのピット正面に設置された。マンフロットの三脚にマウントされたが、その後手持ちに切り替えることで、臨場感のあるエネルギッシュなフッテージを得られたという。

キンプソン氏:この撮影はとてもおもしろかったですね。段階を追ってバンド、ステージ、観客の舞台裏ショットを撮る必要がありました。Weezerが80年代のヘアメタルバンドだったとして、視聴者がローディーになったように感じられる映像にしたかったので、20人から30人の写真/映像カメラマンたちと一緒に、熱狂的なファンに囲まれるかたちで撮影しました。

撮影中問題になったのは、ステージの大部分が影になっていることでした。しかし、ステージの他の部分と客席には直射日光が当たっていたんです。つまり、適切な露出を即座に切り替えなければなりません。また、URSA Mini Proの広ダイナミックレンジに頼る必要がありました。URSA Mini Proの内蔵NDフィルターは、ノブを回すだけで適切な露出を得られる必要不可欠なツールでした。セカンドテイクのチャンスがないライブパフォーマンスでも、遅れを取らずに貴重な瞬間をキャプチャできました。

© 2017 Weezer

キンプソン氏:最大の問題は直射日光と影による露出の違いでした。できればハイライト部分の白飛びを避けたかったので、URSA Mini Proのダイナミックレンジを極限まで利用しました。よりクリアな色と美しい肌トーンを実現することで、必要としていた以上の成果が得られました。

URSA Mini Proで撮影することのメリットは、適切な露出で自信を持って撮影でき、その一方で、カラーグレーディングに十分なラティチュードを得られるとわかっていることです。カラーグレーディングで限界を押し広げられるので本当に助かりますね。

パフォーマンスの最中ステージから客席へ、そしてまたステージへと向き直って重要な瞬間をキャプチャできることはとても重要だという。

キンプソン氏:狭いスペースで動きながら撮影しなければならなかったのですが、URSA Mini Proはとてもコンパクトなので、機敏に動くことができました。カメラを頭上に持ち上げて撮ったショットも多かったです。こういったショットでは、カメラが軽量でハンドグリップが付いていることはもちろん、上下に180°回転できるスクリーンにも相当助けられました。スクリーンを見ずに撮影することは避けたいので、カメラを頭上で持ちながら撮影画面を確認できる機能は本当に重宝しました。

撮影は大成功でした。URSA Mini Proのダイナミックレンジと画質がキーでしたね。また予算削減の面から見て、URSA Mini Pro の価格も外せないポイントです。クライアントに素晴らしい映像を提供する一方で、浮いた予算を他の分野への投資に回せます。URSA Mini Proのダイナミックレンジ、サイズ、画質、価格は他の追随を許しません。そして何より、非常に使い勝手が抜群ですね。