NewTekは、カスタマイズ可能なブラウザベースの制御システム「NewTek LivePanel」を発表した。NewTek LivePanelは、マルチカメラプロダクションシステムNewTek IPシリーズの標準装備となり、TriCaster TC1のオプションとして提供する。

NewTek LivePanelはスマートフォン、タブレット、ラップトップ、デスクトップデバイス(有線または無線)上のWebブラウザから、独自のカスタマイズされたビデオワークフローにアクセス可能。ブラウザ内で任意のビデオソースのプレビューやモニタリングを行い、フィードバックが可能。NewTekプロダクトマネージメント担当副社長のブライアン・オルソン氏は次のようにコメントしている。

オルソン氏:NewTek LivePanelを利用することで、レベルの高い制作スタッフを必要とせず、最新のIP制作ワークフローとNewTekライブプロダクションシステムの能力を発揮させられます。本システムでオペレーションフローを簡素化し、高品質で一貫した番組を作成できるようになりました。

NewTek LivePanelは複雑な制作を簡単かつ楽しく設計し、運用できます。これはプロダクション能力を革新し、フルIPベースのワークフローに移行するというNewTekのコミットメントを実証しています。これからはビデオ制作機器をネットワーク上のどこにでも接続できるだけでなく、どこからでも制作を制御できるようになります。

NewTek LivePanelにはスイッチング、オーディオ、メディア再生、スコアボード、マクロトリガなどの機能を制御するコントロールパネルが付属しており、アプリケーションに応じてレイアウト、コントロール、ビデオプレビューウィンドウのカスタマイズが可能。またLivePanel Builderで独自のパネルに、シーケンスや時間ベースのエフェクトを1つのボタンに割り当てられる。

カスタムメニューおよびボタンは、IPシリーズのプラットフォームでは4K入力、20個の内部グラフィックス、メディアチャンネル、SDIまたはIP経由の出力など最大44個のビデオ入力のプレビューが行え、画像やテキストを組み込み、操作性や視認性を考慮したデザインに設定可能。

IPシリーズまたはTriCaster TC1に搭載されているソフトウェアから直接アクセスでき、デバイスは別途インストールやインターネット接続を介さずにWindows、Mac、Linux、Android、iOSなどのデバイス、ブラウザ、またはオペレーティングシステム上で動作する。タレントのカメラコントロール位置の設定をタブレットやスマートフォンでも行えるほか、NewTek ProServプロフェッショナルサービスでは、LivePanelコントローラーで自動制御するなどのカスタマイズ機能の設定などを提供する。

なお、同シリーズのデモンストレーションが2017年9月15日~19日、オランダ・アムステルダムRAIにて開催されるIBC 2017の同社ブース(ブースNo.スタンド7/ブースK11)にて行われる。