株式会社ズームは、ゼンハイザーと同社の「AMBEO for VR」パートナーシッププログラムに参加することで合意し、ゼンハイザーのAMBEO VRマイクに対応する、F8/F4用の最新ファームウェア・アップデートを年内にリリースすることを発表した。

同最新ファームウェアを適用することで、F8/F4でAMBEO VRマイクで収音された360°音声(Ambisonics方式)の信号モニタリングが可能になり、AMBEO VRマイク内蔵の4つのマイクカプセルのゲイン調整が1つのノブで同時に行えるようになる。VRコンテンツ収録現場でのモニタリングや録音レベルの調整が、より簡単かつスムーズに行えるとしている。

AMBEO VRマイク対応のF8用ファームウェアは2017年9月下旬、F4用ファームウェアは同年12月リリース予定。また、今回の「AMBEO for VR」パートナーシップへの参加表明に併せて、ズームおよびゼンハイザーはともに、2017年9月14日から19日(現地時間)の期間中にオランダ・アムステルダムで開催されている国際放送機器展示会「IBC2017」にて、F8/F4とAMBEO VRマイクを組み合わせたデモ用セットを展示する。

ゼンハイザーAMBEO担当 取締役 Véronique Larcher氏と、株式会社ズーム 代表取締役CEO 飯島雅宏氏は次のようにコメントしている。

Véronique Larcher氏:ズームがVRパートナーシップの一環でAMBEOに対応してくださったことを喜ばしく思います。AMBEO VRマイクのA-BコンバータをズームF8/F4に搭載することにより、VRコンテンツクリエイターはこれまで以上に便利で簡単にVRコンテンツを制作できることとなりました。

飯島氏:私どもズームでは、オーディオレコーディングの新たなテクノロジーについて、常に深い関心を寄せております。VRオーディオの世界は将来性が見込まれ、ゼンハイザーAMBEOとの提携による革新的なVR録音ソリューションを、プロフェッショナルを含む幅広いF8/F4ユーザーの皆様にご提供できることを嬉しく思っております。