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富士フイルムの20製品がグッドデザイン賞を受賞

2017-10-10 掲載

富士フイルム株式会社は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する2017年度グッドデザイン賞にて、同社の20製品が「グッドデザイン賞」を受賞したことを発表した。

20製品のうち、ハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ10」および、スクエアフォーマットフィルム「instax SQUARE Film」と、3次元画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」の2製品は、「グッドデザイン・ベスト100」に選定された。同社は、1985年から33年連続で同賞を受賞しており、20製品の受賞は同社として過去最多となる。

今回受賞した製品は、インスタントカメラやデジタルカメラ、写ルンですといったコンシューマー向け製品から、3次元画像解析システムや内視鏡システム、放送用レンズなどの業務用製品までと多岐にわたる。製品の外観デザインだけでなく、各製品の高い性能、使いやすさ、快適な操作性を実現したユーザーインターフェースなどの観点からも高く評価されたとしている。受賞した製品と受賞理由は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■ハイブリッドインスタントカメラ「instax SQUARE SQ10(インスタックス スクエア エスキューテン)」
スクエアフォーマットフィルム「instax SQUARE Film(インスタックス スクエア フィルム)」<グッドデザイン・ベスト100>

撮ったその場でプリントが楽しめるインスタントカメラ、instax “チェキ”シリーズとして初めてデジタルイメージセンサーと画像処理技術を搭載し、「手軽にクリエイティブにインスタント写真を楽しむ」をコンセプトに開発したインスタントカメラ。画質と撮影性能の向上で暗い場所や近距離撮影を可能にするとともに、多彩な画像編集・加工機能を搭載し、簡単な操作でオリジナルの写真表現を楽しめます。instax“チェキ”の象徴である大きなレンズのデザインに、編集、加工、プリントの操作ボタン・ダイヤルをカメラ背面の1か所に集約し、操作状況をLCDモニターと連動させることで、シンプルで直観的な操作性を実現しました。また、このカメラの魅力を最大限に発揮するため、Instagram(※2)などのSNSに慣れ親しんだ若い世代から、写真愛好家まで幅広い層に親しまれているスクエアフォーマットを新たに採用しました。

【審査員の評価コメント】
スクエアーでシンメトリックな外観が印象的であるが、通常撮影時でも自撮り時でも、左右どちらの手でもシャッターが無理なく押せ、19年ぶりに新開発した正方形フォーマットのフィルムを搭載できる事で納得。レンズ周囲の正円の特性を生かしたグリップの考え方も大変上手く処理されている。内部のフィルムが上に押し出される動きに連動し、撮影した画像が上に流れるUIで思わず笑顔になる。

※2 Instagramは、Instagram,Inc.の商標または登録商標です。
■3次元画像解析システム「SYNAPSE VINCENT(シナプス ヴィンセント)」<グッドデザイン・ベスト100>

CTやMRIなどによる断層画像から高精度な3D画像を描出し、解析する医療向け3D画像解析システム。独自の画像解析技術により、簡単な操作で各種臓器、血管や微細な気管支などを高精細に自動で抽出し、高精度な3D解析を実現します。放射線科、循環器、消化器、呼吸器、頭頸部、泌尿器など幅広い臨床領域において、手術の事前シミュレーションやインフォームドコンセント、治療計画の検討などに活用され、臨床現場における技師の負担軽減や医師の読影業務の迅速化に貢献します。

【審査員の評価コメント】
独自の画像認識技術により各種臓器や血管などを自動抽出し、正確に疾患部を観察することができる仕組みが実現されている。視覚的な設計がよくできているのに加えて、CTやMRIなどの断層画像からの3Dモデル構築の時間や操作中の処理が非常に短い時間で実現されており実装のレベルも高い。さらに、自動抽出できなかった部分に関する修正方法も直感的であり、さらには修正が必要であったデータを収集して問題点を迅速に解析し、改良機能を短期間でユーザーに提供するなど、総合的な完成度が非常に高いと判断できる。技術や経験に大きく左右されることなく診断に必要な画像を作り出すことは医療の質を高める上で重要で、社会に大きく貢献するデザインを実現できている。

■インスタントカメラ「instax mini9 (インスタックス ミニナイン)」(海外販売のみ)

撮ったその場でカードサイズのプリントが楽しめるインスタントカメラ。instax“チェキ”シリーズの新たなラインアップとして、海外で販売している製品で、日本では「instax mini8+(プラス)」として販売しています。覗きやすいファインダーや、明るくソフトな雰囲気の写真が撮影できるハイキーモードの搭載に加え、自分撮りができるようにレンズの横にセルフショットミラーを配置し、鮮やかなピンクやシックなブルーなど海外のお客さまに人気の高い5色のカラーバリエーションを展開。インスタント写真をより楽しんでいただくためのカメラです。

【審査員の評価コメント】
良い意味でカメラを意識させない、今や”チェキ”といえばこの形がイメージされるくらいインスタントカメラのスタンダードとなったデザイン。セルフィーのための自撮りミラーは世界中の対象ユーザーにとっては待望の付加機能。清々しいカラバリも新しいユーザー層の獲得に貢献するだろう。

■アルバム「instax mini PICTURE BOOK(インスタックスミニ ピクチャーブック)」

インスタントカメラ“チェキ”で撮影したカードサイズのチェキプリントを入れて初めて完成する写真図鑑(本)。1ページにチェキプリントを1枚ずつレイアウトしていくシンプルなデザインで、ページ下部の余白にはそのページにレイアウトしたチェキプリントのタイトルなどを書き込むことができます。全16ページで、完成後には作品集としてプレゼントするなどの用途でも使われています。1ページごとに水彩調の背景が異なる色でデザインされており、ページの背景色と同系色の写真を入れたり、補色の写真を入れてコントラストをつけるなど撮影後の楽しみが拡がる製品です。

【審査員の評価コメント】
チェキは多くの人が知る、オリジナルのフォーマットを持つ製品だが、撮って終わりではなく、メーカーがその先を提案した点が高く評価された。オリジナルフォーマットを持つチェキを保存する方法は時代とともに進化し、SNSなどのデジタルツールに移行している中で、メーカーが創造性を引き出すアナログの保管方法を提案したことが新鮮だった。使い手の創造力を高める優れたアイデアである。

■ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-E3」

往年のカメラを彷彿とさせるレンジファインダースタイルのミラーレスデジタルカメラ。APS-Cサイズ「X-Trans CMOSIII」(※3)センサー(2430万画素、ローパスフィルターレス)と高速画像処理エンジン「X-Processor Pro」などとの組み合わせで究極の高画質を実現するとともに、新規トラッキングアルゴリズムにより、動体捕捉性能を向上させています。高精細な有機電子ビューファインダー(EVF)や快適に操作できる金属削り出しダイヤルを搭載した高品位な外装を採用。シリーズ最小・最軽量(337g)(※4)のボディを実現するとともに、スタイリッシュな外観の中にも柔らかな曲線を取り入れた高品位なデザインを追求しています。また、スマートフォンやタブレットなどとの常時接続により、簡単・即時に画像を自動転送できるなど、「持つ悦びと撮る愉しみ」を両立したミラーレスデジタルカメラです。

【審査員の評価コメント】
タッチパネル液晶の採用に伴って十字キーを廃止、フィルムカメラの雰囲気を取り戻している。それが単なるノスタルジーではなく、必然性に基づいている点が好ましい。カメラ上部のクラシカルでありながらも無理のない美しい曲面は、デザイナーの優れたバランス感覚を感じさせられる。

※3 X-Transは、富士フイルム(株)の商標または登録商標です。非周期性の高い独自のカラーフィルター配列により、光学ローパスフィルターなしでモアレや偽色の発生を抑えます。 ※4 ファインダー搭載のミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」において。付属バッテリーとメモリーカードを含む。
■ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-T20」

高い機動性と優れた操作性を発揮する小型軽量ボディに、APS-Cサイズ「X-Trans CMOSIII」センサー(2430万画素、ローパスフィルターレス)と高速画像処理エンジン「X-Prosessor Pro」を搭載したミラーレスデジタルカメラ。高速・高精度AF性能に加え、最短表示タイムラグ0.005秒のEVFと撮影の基本設定に関するドライブ・シャッタースピードダイヤルを搭載。「ダイヤルを操作しファインダーを覗いて撮る」という、写真撮影の根源的な楽しさと機能美を兼ね備えています。また、イメージセンサーと画像処理エンジンの性能を進化させ画質も大幅に向上。前機種で好評だった外観デザインとフルオート撮影に容易に切り替えられる「オートモード切替レバー」を継承。撮影条件が一目で分かるダイヤル類と背面液晶のタッチパネル化で直感的な操作性が向上し、初心者からプロカメラマンまで幅広いユーザーの使用にこたえられる、“小さいけれど本格派”のミラーレスデジタルカメラです。

【審査員の評価コメント】
基本性能を向上しながらも、ユーザーから支持されているデザインを敢えて変えないという姿勢を評価したい。一つのボタンをより良い場所へ、一つのダイヤルをより良い素材へ、そんなユーザー本位の地道な改善を重ね、これからも進化をつぎ足していって欲しい。

■ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro2グラファイトエディション」(※5)

ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-Pro2」と交換レンズ「フジノンレンズ XF23mmF2 R WR」を、高級感のあるグラファイトカラーで統一。ブラックカラーより華やかさと高級感を感じさせながらも、街中ではそれほど目立たず、ストリートフォトにも適しています。ボディ本体やレンズも含めすべて防塵・防滴・-10℃の耐低温性能を実現しています。ISOダイヤルを内蔵したシャッターダイヤル、フォーカスポイントを即時に変更できるフォーカスレバーなど、直感的にカメラをコントロールできるアナログの操作系を採用。高速画像処理エンジン「X Prosessor Pro」による高いレスポンスの実現や、光学ファインダーの一部に小型EVF画像を表示する世界で唯一の「エレクトロニックレンジファインダー」機能を搭載するなど、ユーザーの「撮る悦び」を追求したミラーレスデジタルカメラです。

【審査員の評価コメント】
昨年受賞の「FUJIFILM X-Pro2」の限定色バージョン。しかし、基本モデルから単に色の違い以上の価値が感じられる。ダイヤルからレンズまで統一された新色のグラファイトは街中で目立たないという機能だけでなく、この仕上げだからこのモデルが欲しいと思わせる力がある。

※5 国内で1,000セット限定販売。
■大型センサー搭載の中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ

「フジノンレンズ GF110mm F2 R LM WR」
明るい開放F値2.0、焦点距離110mmの大口径中望遠レンズ。「GFXシリーズ」に搭載している、35mmフルサイズセンサーの約1.7倍の面積である中判サイズセンサーとの組み合わせにより、合焦部の高い解像感と、豊かなボケ味を実現。立体感溢れる精細なポートレート写真の撮影をお楽しみいただけます。絞りリングにはロック機構を搭載。不用意にリングが動くことを防ぎ、直感的で確実な操作性を実現します。また、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造のタフネス設計を採用し、小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも安心して撮影ができます。プロが満足する性能を実現しつつ、大口径レンズを美しく惹き立てる精悍なデザインを追求しました。

【審査員の評価コメント】
非常にシンプルで癖のない外観の下に、操作への繊細な配慮が隠されていた。絞りリングの文字部分とその間のステップ部分ではクリックの強さが異なるという心憎い演出がなされている。脚色のないシンプルな造形が大口径レンズの美しさを素直に引き立たせている。

■大型センサー搭載の中判ミラーレスデジタルカメラ「GFXシリーズ」用交換レンズ

「フジノンレンズ GF23mmF4 R LM WR」
開放F値4.0、焦点距離23mmの超広角レンズ。「GFXシリーズ」に搭載している、35mmフルサイズセンサーの約1.7倍の面積である中判サイズセンサーとの組み合わせにより、高い解像感と超広角ならではの奥行き、豊かな階調表現で、実際の風景や建築物を見ているような鮮鋭な描写を可能にします。絞りリングにはロック機構を搭載。不用意にリングが動くことを防ぎ、直感的で確実な操作性を実現します。また、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造のタフネス設計を採用し、小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも安心して撮影ができます。プロが満足する性能を実現しつつ、超広角レンズを美しく惹き立てる精緻なデザインを追求しました。

【審査員の評価コメント】
非常にシンプルで癖のない外観に、絞りリングの文字部分とその間のステップ部分ではクリックの強さが異なるという心憎い操作感向上の演出がなされている。 加飾のないすり鉢が、超広角レンズの美しいドーム形状をさりげなく演出している。

■デジタルカメラ「Xシリーズ」用交換レンズ「フジノンレンズ XF23mm F2 R WR/XF35mm F2 R WR/XF50mm F2 R WR」

高速AFと小型軽量化の両立によって、特にストリートフォトやスナップ撮影の分野において軽快なスタイルで写真撮影ができるスタイリッシュレンズシリーズ。焦点距離23mm、35mm、50mmのすべてのレンズで明るい開放F値2.0を実現しています。外装には金属パーツを全面に採用し、堅牢性と高級感を持たせながら、防塵・防滴・-10℃の耐低温構造のタフネス設計で、小雨や埃が舞うアウトドアの環境下でも安心して撮影ができます。また、心地よい手ごたえで操作できる絞りリングなど、素早く直感的な操作性を実現し、「撮る悦び」を追求した交換レンズです。

【審査員の評価コメント】
焦点距離の違う3本のレンズシリーズにおいて、絞りリングの位置、形状、操作性を統一し、ユーザーの信頼感を高めている。共通化された先細のレンズデザインは、レンジファインダーのケラレを避けるという機能だけでなく、カメラに装着した時の佇まいを非常に魅力的に演出してくれる。

■大型センサー搭載の中判ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX 50S」用縦位置バッテリーグリップ「VG-GFX1」

「FUJIFILM GFX 50S」専用の縦位置バッテリーグリップ(別売り)。レリーズボタン、ダイヤル、ファンクションボタンなどの主要ボタン類やグリップの配置・形状を横位置撮影時と統一することで、縦横同様の操作性を実現する高機能バッテリーグリップです。決定的な瞬間を捉えることが要求される撮影シーンの操作においても「確実性」や「安定性」、「快適性」を提供します。

【審査員の評価コメント】
位置、形状がカメラ本体と全く同じ縦位置グリップというのが新しく好ましい。大型の中判デジタルカメラにおいて、左右の手の位置関係が横位置でも縦位置でも変わらないバランスを実現している。

■4Kカメラ対応放送用ポータブルズームレンズ「FUJINON UA14×4.5」

全長約238.5mmの小型ボディで、超広角4.5mmから63mmまでカバーする焦点距離、最短撮影距離0.3mを実現した4Kカメラ対応の放送用ポータブルズームレンズ。従来からの操作性を継承しつつ、グリップ性を高めるデザインを採用。小型・軽量なカメラ「4Kカムコーダー」との組み合わせで威力を発揮し、スポーツ中継や、各種番組制作のロケなどで奥行きのある臨場感溢れる4K映像を撮影できます。さらに、最先端映像分野で長年培ってきた光学技術を活かし、超広角で生じやすい画像周辺部の歪みや解像力の低下を極限まで抑制しています。

【審査員の評価コメント】
映像の超高画質化、カメラの小型化など、映像技術とともに常に進化し続けなければならない宿命を負ったズームレンズのデザインにおいても、慣れ親しんだ操作性などユーザーが望む要素はしっかりと継承している。そういう揺るぎない姿勢がFUJINONというブランドの信頼感を維持させている。

■4Kカメラ対応放送用ズームレンズ「FUJINON UA27×6.5」

焦点距離6.5mmから180mmまでの27倍ズームを実現した、4Kカメラ対応の放送用ズームレンズ。ニュースやバラエティ、音楽制作などのスタジオ撮影に最適です。さらに、広角の焦点距離を活かし、会場全体を映すコンサート、ライブ中継などにも対応します。また、焦点距離を2倍に延ばすエクステンダー(※6)をレンズ本体に内蔵しており、エクステンダー使用時でも高精細な画質を維持しながら焦点距離を360mmまでカバーします。さらに、外装に光沢感を抑えた黒色を採用し、撮影機材が多くあるスタジオ撮影時にほかのカメラに映り込んでも目立たないデザインに仕上げました。操作性も従来のズームレンズと同様にしたことで、これまでと同じ使用感で撮影できます。

【審査員の評価コメント】
FUJINON放送用ズームレンズのデザイン作法を忠実に守りつつ、箱型レンズとしての進化、取り回しを容易にするためのコンパクト化を実現している。

※6 焦点距離を延ばすレンズ。
■シネマカメラ用レンズ「FUJINON MK18-55mm T2.9/FUJINON MK50-135mm T2.9」

「FUJINON シネレンズ」の特長である、画面中心から周辺まで高い光学性能などを踏襲しながら、従来のシネマカメラ用レンズの常識を覆す圧倒的な小型軽量化と優れたコストパフォーマンスを実現。浅い被写界深度でボケ味を活かした撮影も可能です。さらに、フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)を独立してマニュアル操作できる3連リングを搭載し、すべての操作リングのギアピッチ(※7)を0.8M(モジュール)に統一。フォーカスリングの回転角を幅広い200度に設計したことで精緻なフォーカシングを可能にするなど、快適な操作性も実現しています。外装には小型軽量化に適した樹脂素材を採用しながらも、プロの使う道具として高品位な質感を追求し、所有する悦びを得られる外観に仕上げています。

【審査員の評価コメント】
優れたコストパフォーマンスを実現しながらも高い質感を維持している。シネマカメラの小型化、低価格化により、シネマレンズがよりカジュアルに使われるように変化している現状に対応した工夫が随所に感じられる。シネマカメラ用レンズを所有するという憧れを、規模の大小問わず映像制作に関わる多くの人に体験させてくれる製品。

※7 歯車の歯と歯の間の距離。
■内視鏡用炭酸ガス送気装置「GW-100」

内視鏡を使用した消化器管腔内の観察時に、管腔を拡張し視野を確保するための炭酸ガス送気装置。通常使用している空気の代わりに生体吸収性に優れている炭酸ガスを使用することで、膨満感からくる患者の苦痛を緩和することが期待でき、よりスムーズな内視鏡検査をサポートします。内視鏡システム「レザリオ7000システム」や超音波観測装置 「SP-900」とデザインに統一感を持たせたほか、本装置を清潔に保つため、筐体の隙間と継ぎ目を最小限にしたデザインとしました。

【審査員の評価コメント】
シンプルながらも緻密なデザインである。仔細に観察すると、清掃性を向上すべく徹底的に段差や継ぎ目、隙間を最小化しようという配慮が見られ、ひとつひとつのディティールの積み重ねが生み出す高い精度感が感じられる。適度な「間」を持たせたインターフェースも明快で分かりやすく、かつ美しい。システムとして利用した際の統一感のあるデザインが、煩雑になりがちな院内空間への配慮にも繋がっている。

■内視鏡システム「レザリオ7000システム(LL-7000/VP-7000 )/電子内視鏡(EC-L600MP7ほか)」

光源に波長の異なる2種類のレーザー光を使用した、消化器の検査・診断用の内視鏡システム。粘膜表層の微細な血管や粘膜の微細な模様などを強調して表示する「Blue LASER Imaging (BLI)機能」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを見やすく表示する「Linked Color Imaging (LCI)機能」を搭載し、微小な病変の観察/発見をサポートします。光源装置とプロセッサー(LL-7000/VP-7000)の筐体は、継ぎ目をなくすことで清掃性に配慮したほか、緩やかな曲面で構成し患者に威圧感を与えないデザインとしました。表示部には情報と操作ボタンを集約させました。専用スコープは、各種アングルつまみや操作ボタンを術者がアプローチしやすい位置に配置しユーザビリティを追求しました。

【審査員の評価コメント】
専門性の高い検査システムであるがゆえに、さまざまな機能的要素を内包した機器だが、その外観がシンプルですっきりとして見えるのは、それぞれのインターフェースが目的に応じて的確にゾーニングされているからであろう。結果として、操作者の作業効率の向上だけでなく、患者と院内空間に快適性をもたらしている優れたデザインである。

■超音波観測装置「本体(SP-900)/コントロールパッド (CP-900)/スキャナ (RS-900)」

超音波プローブと接続して使用する超音波観測装置。本体(SP-900)、コントロールパッド(CP-900)、スキャナ(RS-900)で構成されています。検査では電子内視鏡システムと組み合わせて使用し、超音波送受信用のプローブを、内視鏡の鉗子口から挿入することで、超音波観測ができます。デザイン開発においては、継ぎ目がなく、緩やかな曲面で構成された筐体と、情報が集約した表示部による特徴的なデザインで、内視鏡システム「レザリオ7000システム」とデザインを統一させました。

【審査員の評価コメント】
ともに応募している電子内視鏡システム(LL/VP-7000)と共通の架台で運用する検査装置として、システムとしてのデザイン統一が為されている。このような専門性の高い検査装置において、それぞれの機器が体系化された操作性を伴うことは、効率的かつ精度の高い検査にとって重要な事であろう。医師や技師には検査の効率化を、そして患者には安心を提供する洗練されたデザインであると評価した。

■医用画像情報システム「SYNAPSE 5(シナプス ファイブ)」

CT、MRI、CRなどの医用画像診断装置で撮影した画像をサーバに保管し、医師がそれらの画像を院内の端末に表示して、読影診断するための画像情報システム。Web技術と独自の画像処理技術により、診断に適した高画質な画像を提供するとともに、高い稼働安定性と高速な画像処理・画像表示を実現しています。「SYNAPSE 5」は、画像処理技術のさらなる向上と、システム全体の設計を刷新したことで、大量の診断画像を従来比2倍のスピードで処理して表示でき、臨床現場での診断効率の向上に貢献しています。

【審査員の評価コメント】
放射線科の読影医を対象とし、現場の状況そして長時間の使用に適した視覚的な設計や操作面の配慮がなされている。加えて、スナップショットやチャットといった機能により、複数の読影医間における非同期のコミュニケーションを促進する仕組みが実現されている。これにより、従来の電話と言葉によるコミュニケーションと比較して、精度を高めつつ負担を下げ、結果として医療の質を向上させることにつながることが十分に期待できる。

■FUJIFILM SonoSite, Inc.  超音波画像診断装置「SonoSite SII(ソノサイト エスツー)」

救急救命、麻酔科、手術室などにおける利便性向上を追求し、モニターと操作部を一体化させてタッチパネルを採用したフルフラット型超音波画像診断装置。画像の輝度や深さを調整するジョグダイヤルを除くすべての操作部をタッチパネルにしました。これにより、検査時の操作性を向上させるとともに、手術室などで薬品や血液が付着しても容易に清掃・消毒できるようにしました。プローブを2本同時に接続できるので、診断部位に応じて即座にプローブを切り替えることができます。

【審査員の評価コメント】
2個のロータリーダイヤル以外にパーティングラインも少ないフラットな表示・操作部は、雑菌などが付着しづらく、ジェルなどで汚れても清掃しやすいと感じた。同時に、視覚的なノイズが少ないため、治療に専念しやすい印象も得た。しっかりとしたキャスターによって、安定した機動性も担保しており、救急救命現場における超音波診断装置として堅実にデザインされている。

■レンズ付フィルム「写ルンです」 <ロングライフデザイン賞>

1986年に発売したレンズ付フィルム 「写ルンです」は、フィルムはカメラに装填して使用するという当時の常識を覆し「フイルムにレンズを付ける」という逆転の発想から生まれた画期的な製品です。カメラ同様の機能を持ちながら、徹底的にシンプルな撮影機構を採用することで部品点数を減らし、当時非常に高額だったカメラに対し1,000円台の価格を実現しました。お客さまがフィルムを装填する必要がなく、誰でも簡単に、キレイな写真を撮ることができます。デジタル全盛の現在においても、仕上がったプリントの独特の風合いや、現像するまでどのように撮れているかわからないワクワク感が味わえるといったフィルムならではの魅力が、変わらず多くの方に支持されています。

【審査員の評価コメント】
簡単にプリント写真が撮れるという市場を30年に亘って創った画期的商品。当時まだ高額だったカメラに取って代わり、フィルムにレンズを付けるという逆転の発想でヒットした。フィルムの紙箱から発想されたデザインはまさにコンセプトを表現するパッケージ。今また現代の若者に使われ始めたまさにロングライフな逸品。


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[ DATE : 2017-10-10 ]
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