Blackmagic Designの発表によると、世界各国の映画業界にサービスを提供するB2H StudiosがDaVinci Resolveを「The Ghazi Attack」のグレーディングに使用したという。約10年前に創設された同社は南インドのチェンナイとハイデラバードの2ヶ所にカラーリングスタジオを保有する。

「The Ghazi Attack」はインド初の海戦を題材とした映画で、海底での並外れた勇気と不滅の愛国心を描く大作。1971年、パキスタンの潜水艦ガーズィー(PNS Ghazi)が、インド海軍の航空母艦ヴィクラントを攻撃する目的でインド海域に侵入。この秘密裏に計画された攻撃は、インドの潜水艦S-21の乗組員により阻止されたというストーリー。

「The Ghazi Attack」のカラリストであるラグナス・バルマ(Raghunath Varma)氏はこのように語る。

バルマ氏:色は人間の心理や身体に影響を及ぼします。多くの場合、それに気づくことはありませんが、物語を伝える手段の一つとして使うことができます。撮影監督のマディー(Madhie)氏は構図、コントラスト、カラーは観客に感情を伝える上で重要な要素になると理解していました。

マーディー氏はインドで最も尊敬されている撮影監督で、すべてを計算し尽くして撮影を行います。「The Ghazi Attack」は6K解像度で撮影され、パキスタン海軍とインド海軍の異なる意図を表現するために、それぞれにはっきりと区別できる配色を施しました。ビジュアル面では、1960年代の映画のような、温かみのある柔らかなコントラストの色で、生き生きとした温かみのある雰囲気を作り出すために彩度を下げました。

バルマ氏は次のように語り、締めくくった。

バルマ氏:これはプリプロダクションの段階ですべて計画されていました。色は映画の物語を伝える上で極めて重要な要素なので、常に計画する必要があると考えています。DaVinci Resolveのような最新のカラーコレクションのツールを使ったとしても、カラーを成り行き任せにしたり、計画なしで、ポスプロで効果的なカラーが実現できると期待するべきではないんです。映画の詳細が計画されると、カラーは物語を伝える上で非常に強力な力を発揮します。

バルマ氏:多数の業界屈指のカラーグレーディング・システムを使ってきましたが、今はDaVinci Resolveに落ち着きました。最も早く、直感的なソフトウェアだと思います。新しいアップデートごとに、さらに効果的な作業を可能とするツールが新しく搭載されるので助かっています。

Blackmagic DesignのDaVinci Resolve担当のサポート/開発チームは、私たちの質問やリクエストに非常に迅速に対応してくれます。DaVinci Resolveで気に入っている機能は、3Dトラッキング、ミッドトーン、空間的ノイズ除去、ノード、ResolveFX、リモートグレーディング、3Dクオリファイアーなどです。弊社では、DaVinci Resolveを使用して、インドの有名スターが出演する多数の映画を納品しています。