Blackmagic Designの発表によると、株式会社システムファイブのショールーム「PROGEAR半蔵門」に併設しているトレーニングルームに、DaVinci Resolve Micro Panelを10台導入したという。

株式会社システムファイブは、1989年に名古屋で創業された映像設備のシステムインテグレーターで2002年より東京に進出した。現在は東京・半蔵門にてプロ用映像機材のショールーム「PROGEAR半蔵門」を運営し、同ショールームには映像制作のプロ向けセミナーや、イベントのためのスペースが併設されている。同社取締役 PROSYSTEM営業部 統括の柳橋明氏は次のようにコメントしている。

柳橋氏:私たちは機材の販売だけでなく、映像業界の有益な情報をお客様に伝えたい、という気持ちを大切にして営業活動をしております。新製品の情報や、新技術の知識をわかりやすく理解していただくために、創業当初からお客様を招いてセミナーやワークショップを開催してきました。

Blackmagic DesignがDaVinci社を買収したことにより、今までは特別な人しか触れなかった高価なソフトウェアであるDaVinci Resolveが、誰でも使えるようになりました。2017年4月に発表されたバージョン14にはMA機能も加わり、今後DaVinci Resolveが映像業界のスタンダードアプリケーションになることが予測されます。そこで、当社のセミナールームにDaVinci Resolve Micro PanelとApple iMacを10式導入し、DaVinci Resolveのトレーニング環境を構築いたしました。

同社のDaVinci Resolveトレーニングの開催は、2010年に遡る。参加者が各自ノートPCを持ち込んで講習を行っていたが、より満足度の高いトレーニングを行うために、DaVinci Resolve 14正式版リリースのタイミングに合わせて同設備を導入した。従来は参加者が持ち込むPCの性能がまちまちだったため、スペックが足りずセミナー中にソフトウェアがうまく動かないというトラブルがあったが、今回の専用マシンの導入により、ストレスのないトレーニングが実現したという。

柳橋氏:受講者がより直感的にカラーグレーディングを学べるよう、DaVinci Resolve Micro Panelを導入しました。今までは価格面で手が届かなかったパネルも、このモデルなら比較的安価です。価格が下がったDaVinci Resolve 14と合わせて容易に導入できるようになったため、これまで以上にユーザーが増えてほしいですね。

今後、同社はBlackmagic URSA Mini Proをテーマに、撮影から編集、アウトプットまでの一連の流れを紹介するなど、顧客のニーズに合わせたトレーニングやセミナーも予定している。一般企業などでも動画を使ったPRの機会が増える中、映像業界以外にもDaVinci Resolveが広く認知されるきっかけを作りたいという。また、若いクリエイターが学ぶための場として、DaVinci Resolveの最新トレーニング設備を大学生や専門学校生の外部研修にも積極的に提供していく予定だ。

柳橋氏:私たちは、お客様に喜んでいただくことを第一に考えております。機材やシステムをご購入される際に、ミスマッチな製品を選ばれてしまうのは非常に残念です。正しい情報をセミナーやトレーニングで的確にお伝えすることで、お客様がご自身の目的に最適な製品を選択できるようになり、当社の提供するサービスやソリューションを通してお客様の業務に貢献できれば幸いです。