ローランド株式会社は、映像と音声の機能を⼀体化した省スペース型のHDビデオ・スイッチャー「XS-62S」を2018年1月に発売する。希望小売価格はオープン、市場想定価格は税込40万円前後。

XS-62Sは、SDI、HDMI、RGBなどの映像信号に対応し、6系統の映像入力が可能。業務⽤カメラから⺠⽣⽤カメラ、パソコン、タブレットといった映像機器を変換器なしでそのまま接続できる。また、18チャンネルの入力に対応したデジタル・オーディオ・ミキサーを搭載しており、マイク接続が行えるTRSジャック、RCAステレオ入力、およびSDI/HDMIからの音声信号のミキシングが可能。TRS入力にはプリアンプを搭載。各音声入力には、音の歪みを抑えるコンプレッサーや、音質を調整する3バンドEQ、映像と音のタイミングを調整するディレイなどのエフェクトを搭載している。音量調整を自動化するオート・ミキシング機能により、音が歪まないようにするための音量調整を自動化することができる。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2017/11/171107_Rolnad_XS-62S_back.jpg 背面部分。本体サイズは幅481mm×奥行333mm×高さ44mm、質量3.6kg
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現場に設置した複数のリモート・カメラ(PTZカメラ)を、本体はもちろん専用ソフトウェアをインストールしたパソコンなどからコントロール可能。離れた場所からカメラのレンズの向きを上下左右に動かしたり、ズームすることができ、カメラマンがいない現場でも、必要に応じてカメラのアングルやズームを調整可能。また、3つのスイッチング・モードを搭載しており、⽤途に応じて映像を切り替えることができる。詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 複数のスクリーンに映像を映し出すイベントでは「MATRIXモード」
    入力された信号を、3つのスクリーンに別々に出力できるので、カメラ中継の映像と、パワーポイントの画像を表示するイベントや中継の現場に最適です。広い会場でも配線に便利なSDI信号と、出力映像の位置調整や拡大ができるHDMI出力を搭載しているので、大規模なイベントでよく使われる大型のLEDパネルともマッチします。
  • テレビ会議や結婚式などの会場で映像切り替え/合成可能な「DISSOLVEモード」
    映像の切り替えと合成が可能なモードです。パネル操作でダイレクトに映像をスイッチングしたり合成ができるので、テレビ会議や結婚披露宴などで、ユーザーが本体を直接操作するようなシステムに最適です。
  • ライブ配信など複数の映像を一つの画面にまとめる「PGM/PSTモード」
    映像のスイッチングと合成が可能なモードです。ライブ配信セミナーなどで、複数の映像を⼀つの画面にまとめたい場合に効果的です。字幕を合成するDSK合成や、子画面を映し出すPinP合成を組み合わせて映像を作ることができます。