Blackmagic Designは、ディープカラーとハイダイナミックレンジの8Kワークフローに対応した「DeckLink 8K Pro」を2017年1月初旬より発表する。希望小売価格はUS$645(国内:税別73,980円)。さらにDeckLink 4K Extreme 12GはUS$895(国内:税別106,800円)の価格引き下げも発表した。

DeckLink 8K Proは、SDから8K DCIまでのビデオフォーマット、12-bit RGB 4:4:4をサポートしており、ディープカラーとHDRに対応したRec.2020などのカラースペースを使用可能。またDeckLink 8Kのオーディオチャンネル数は64チャンネルで、ステレオスコピック3Dや高フレームレートもサポートしている。

4つのクアッドリンク・マルチレート12G-SDIを搭載したDeckLink 8K Proは、SD、HD、Ultra HD、4K、8K、8K DCIフォーマットをサポートし、既存のプロ仕様SDI機器と互換性がある。12G-SDI接続は双方向で、クアッドリンク8Kのキャプチャまたは再生、シングルリンク/デュアルリンクSDIソースの同時キャプチャと再生に使用可能。

8K映像のピクセル数は、通常の1080 HD映像の16倍であるため、ショットのリフレーミングやスケーリングが行える。また、DeckLink 8K Proは12-bit RGB 4:4:4およびRec.2020をサポートしている。

DeckLink 8K Proは、8-bit/10-bit YUV 4:2:2ビデオ、または10-bit/12-bit RGB 4:4:4のキャプチャ・再生をサポート。ビデオは非圧縮、あるいはProResまたはDNxファイルのいずれでもキャプチャ可能。DeckLink 8K Proは最大60fpsの8Kを扱うことができ、4K DCI 60fpsまでのあらゆるモードのステレオスコピック3Dを12-bit RGBでサポートしている。

DeckLink 8K Proの、8レーンのPCI Express(Gen3)に凝縮されており、Mac、Windows、Linuxワークステーションに簡単にインストール可能。DeckLink 8K Proは、SD/HDのあらゆるレガシーフォーマットだけでなく、Ultra HD、DCI 4K、8K、DCI 8Kのサポート、加えてRec.601、Rec.709、Rec.2020にも対応している。

近日発売予定のDaVinci Resolve 14.2 Studioとシームレスに機能する。同アプリケーションではスムーズな編集、カラーグレーディング、オーディオボストプロダクションを実現し、フル解像度のHDRプロジェクトを8Kでマスタリング可能だという。DeckLink 8K ProはFinal Cut Pro X、Media Composer、Premiere Pro、After Effects、ProTools、Nukeなどのプロ仕様のアプリケーションとも機能する。さらに無償のソフトウェア開発キットもあるため、個人ユーザーやOEM企業は独自のソリューションも構築可能。グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

ペティ氏:DeckLink 8K Proは最先端のPCIeキャプチャ・再生カードです。8K映像の鮮明さとディテールは、まるで窓から外を眺めているかのような美しさなので、それを扱えることはとてもエキサイティングです。DeckLink 8K Proのスピード、品質、互換性は、2020年のオリンピックにも、次世代のハリウッドの劇場映画にも対応できるため、仕事を最大限のレベルまで高められる製品です。

なお、DeckLink 8K Proは2017年11月15日から17日まで千葉県・幕張メッセで開催中の国際放送機器展「InterBEE 2017」の同社ブース(ホール8/No.8211)にて展示されている。