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DaVinci Resolve Studio事例:ドラマ「The End of the F***ing World」の場合

2017-12-11 掲載

© Channel Four Television Corporation 2017

Blackmagic Designの発表によると、ロンドンに拠点を置くポストプロダクションスタジオ、CHEATが「The End of the F***ing World」の最終デジタルインターミディエイト(DI)にDaVinci Resolve Studioを使用しているという。「The End of the F***ing World」は、イギリスのテレビ局、チャンネル4がグラフィックノーベルを基に作成したドラマ。

チャールズ・フォースマン氏によるグラフィックノーベルを基にした同テレビドラマは、2人の風変わりなティーンエイジャーが思いもよらず恋に落ち、不遇な家庭環境から抜け出すためロードトリップに出るというストーリー。

8つのエピソードのグレーディングにかけられる時間はわずか10日であったため、CHEATのトビー・トムキンス氏は、ダークなストーリー展開を引き立たせるだけでなく、様々な場所や時間スケールを超越するアメリカ風のリッチなルックを作成する必要があったという。

トムキンス氏:「レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで」、「ノーカントリー」など、リッチで濃密なルックの映画を参考にして、赤革のような肌トーンを採用し、登場人物たちに温かみを加えました。これを開始点として、ダークコメディの性質を引き立たせるために、独特の印画のような雰囲気のアメリカ風ルックを作成しました。

© Channel Four Television Corporation 2017

CHEATは、50日分のラッシュ、そして40のドライブに保存された100TBの7K/8K RAW素材のコンフォームを行う必要があり、この作業はキャロライン・モーリン氏がDaVinci Resolveのメディア管理ツールを使って行った。DIに使用されたLinuxワークステーションは、デュアルIntel Xeon Expander v4プロセッサーでR3D RAWファイルのディベイヤー処理を行い、Cubix Expanderでワークステーションに取り付けられた4つのNvidia GTX 1080Ti GPIがリアルタイムのDI作業をサポートした。

トムキンス氏はDaVinci Resolve Advanced Panelを使用して複雑なパラレル/シリアル/レイヤーノードミックスを作成し、ベースとなるルックを確立した。その後さらにLUTを適用することで、各シーンを特徴付けたという。

トムキンス氏:このドラマは路上のシーンが多いため、ほぼすべてのシーンが新しい場所、新しい照明設定で撮影されています。ベースルックを適用した後、各シーンの照明の度合いやムードに応じて、リフト、ガンマ、ゲインを使ってルックを微調整しました。

DaVinci Resolveのグループ分けツールはとても役立ちました。予め構築したツリー内でノードを合成できたので、複雑な構成も論理的に保ってプロセス全体を管理することが可能でした。ノードを使ってシリーズ全体のショットの変更をリップルすることもできました。これで時間を大幅に節約できましたね。

© Channel Four Television Corporation 2017

ポストプロダクションのスケジュールが厳しく、CHEATはキーフレーミングなどに多くの時間を取れなかったので、DaVinci Resolveのトラッカーに頼るところが大きかったという。

トムキンス氏:Power Windowトラッキングに関しては、負荷の高い作業をResolveで扱えると分かっていたので、セカンダリーを行う前に肌トーンを整えるなど、より複雑で分離的な作業に集中することができました。

単一のアプリケーションでコンフォーム、グレーディング、納品までこなせることは素晴らしいの一言ですね。DaVinci Resolveは非常に柔軟性に優れたポストプロダクション製品で、好みの作業形態に沿ったワークフローの構築、展開が可能です。

© Channel Four Television Corporation 2017

「The End of the F***ing World」は、イギリス国内ではチャンネル4のビデオ・オン・デマンドサービス、All 4で視聴可能。2018年初頭に世界的に配信予定。


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[ DATE : 2017-12-11 ]
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