Blackmagic Designの発表によると、シンガー、カースティン・マルドナードの新しいミュージックビデオの撮影に、15台のBlackmagic Designカメラが使用されているという。新曲「Naked」のMV撮影には、複数のURSA Mini 4.6K、URSA Mini Proデジタルフィルムカメラ、そしてMicro Cinema Camera、Pocket Cinema Cameras、Studio Camera 4Kが使用されており、すべてのカメラで同時に撮影が行われた。

カースティン・マルドナードは、グラミー賞や数々のプラチナレコードを獲得しているシンガーソングライターであり、5人組アカペラグループ、ペンタトニックスのメンバーでもある。「Naked」は、2017年の夏にリリースされたカースティンのファーストソロEP、「L O V E」の3枚目のシングルカット。

ダニエル・カーベリー監督、コーリー・ジェニングス撮影監督のコンビにより作成された白黒のMVは、古いハリウッド映画のグラマラスなルックとフィールを実現しており、傷つきやすさや、「裸」で世界に晒されているような不安感を表現している。同MVの中で、カースティンはマイクやカメラに取り囲まれている。このマイクやカメラは、常に彼女に視線を注ぎ、その一挙手一投足に注目している世間を表している。

カースティンを取り囲んでいるのは、15台のBlackmagic Designカメラで、これらのカメラは単なる小道具ではなく、実際に撮影を行っている。カーベリー監督とジェニングス撮影監督は、異なるアングルと異なる照明でカースティンを撮影できるようにこれらのカメラを設置し、カメラモニターに映っているカースティンも撮影した。撮影は1日で行われた。カメラマンは数人であったが、15台すべてのBlackmagic Designカメラで同時収録された。

カーベリー監督:このMVは、世界に対してオープンであること、そして世界は様々な目線であなたを見ているというメッセージを表現しています。私たちは、1台のカメラで1つのイメージを撮影するだけでは不十分だと考えました。そこで、カースティンを文字通りBlackmagic Designカメラで取り囲み、一斉に撮影したのです。これは大変なプロジェクトでしたね。しかしBlackmagic Designのカメラは、優れたイメージと統一感のあるルックを提供してくれました。

カメラの数に対し、撮影クルーが少なかったため、簡単に設定、操作できることがカメラの条件であった。また、15台のカメラで撮影したフッテージを1つのMVにまとめなければならないので、ポストプロダクションで扱いやすい高品質のイメージが得られることも重要であったという。

カーベリー監督:すべてのカメラにオペレーターを配置することはできないので、1人が数台を掛け持ちしなければなりませんでした。非常に効率的なセットアップが必要だったのですが、Blackmagic Designのカメラは期待を上回る働きをしてくれました。簡単かつスピーディに設定でき、1日中フル稼働しました。Blackmagic Designカメラはまさにこのプロジェクトにぴったりでしたね。一貫した高画質が得られることに感動しました。

私たちが目指していたのは、ハリウッドっぽいグラマラスなルックを持つ、高品質でシネマライクな作品ですBlackmagic Designカメラで理想通りのフッテージを撮影でき、15台のカメラを同時に使用したことで「Naked」のMVに必要なユニークなルックとエフェクトを得られました。