ハッセルブラッドは、4億画素マルチショットカメラ「H6D-400c MS」を発表した。2018年3月より出荷開始予定で、プレオーダーは2018年1月16日より受付開始。希望小売価格は税別5,768,000円。

H6D-400c MSは、各ピクセルがRGBの色データを正確に記録することで、被写体の微妙なニュアンスを捉え、モアレの存在しないディテールが記録できるという。16ビットカラーデータ、15ストップのダイナミックレンジを備えた53.4×40mm 100MP CMOSセンサーを搭載。3インチハイビジョンリアディスプレイは、お気に入りの機能をタッチボタンに割り当て可能なユーザーカスタマイズオプションを備えたタッチ機能を搭載。ハッセルブラッド独自のRAWビデオフォーマットでUHD(4K)ビデオをキャプチャ可能。

マルチショット技術は、精密ピエゾアクチュエータを使用して1度に1ピクセルまたは1/2ピクセルずつセンサーを動かし、カメラがシングルショットキャプチャよりも多くのカラー情報とデータをキャプチャを可能にする。キャプチャされた画像は、ハッセルブラッドの専用デスクトップソフトウェアソリューションPhocusでマージされ、ディテールとカラー情報を持つ単一の完成したファイルが作成される。マルチショットキャプチャには、ホストコンピューター、静的な被写体、制御されたスタジオ環境へのテザリングが必要。

マルチショット技術の4ショットモードでは、センサーを1ピクセル毎に移動させ、赤、緑、青の色情報を個別に撮影する。このサイクルでセンサーは水平方向に1画素、垂直方向に1画素、水平方向に1画素、垂直方向に1画素移動し、センサーはその開始点に戻る。6ショットモードでは、4ショットモードのプロセスに加え、さらに2回の露光を行い、センサーを水平方向に1/2画素移動させ、次に垂直方向に1/2画素移動させる。これら6つのキャプチャを組み合わせることで、1つの400MPキャプチャに相当するものが得られ、16ビットのTIFFファイルサイズ(フレームあたり2.3GB:23200×17400ピクセル)の解像度を実現する。

ハッセルブラッドのマルチショットテクノロジーにより、細かなディテールやパターンをシングルショットで撮影した際に補間アルゴリズムによって発生することのあったモアレを回避できる。現行の中判デジタルカメラシステムに比べても、最高の解像度と忠実な色再現を実現するとしている。

また、H6D-400c MSはハッセルブラッドのH6に搭載されている、タッチスクリーン、Wi-Fi接続、スムーズなライブビュー、USB3.0接続などのプラットフォームを引き継いでいる。