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Canon EOS C200事例:アーバンリサーチPRムービー「new balance × URBAN RESEARCH U520」の場合

2018-02-19 掲載

キヤノンの発表によると、大阪・東京に拠点を構えるアパレル企業の株式会社アーバンリサーチが、ニューバランス社とのコラボレーションプロダクトPRムービー「new balance × URBAN RESEARCH U520」の制作にEOS C200を使用したという。

アーバンリサーチは、以前から社内クリエイターによる取り扱いブランドのPRコンテンツ制作活動を行っており、2012年には全国の大型店舗内にサイネージを設置して動画制作を開始している。今回、PRムービー「new balance × URBAN RESEARCH U520」の話題を中心に、EOS C200が実現する4K映像や、CINEMA EOS SYSTEMを活用した企業ブランディングムービーの内製などについて、同社の事業支援本部 販売促進部 デザイン課 シニアチーフ/グラフィックデザイナー平沼和志氏、同サブチーフ/フォトグラファー森本克俊氏、同ビデオグラファー桝井吉幸氏の3名にお話を伺った。

――アーバンリサーチさんが社内で映像制作するようになったきっかけを教えてください。

平沼氏:いままでは紙媒体を中心にPRすることが多かったのですが、国内の集合施設や大型店舗で大きく打ち出すためにサイネージを導入していこうという方針になったのがきっかけですね。取り扱うブランドが非常に多いので、サイネージがあるならもっとPRできるコンテンツを増やしたいと思うようになりました。

弊社では自分たちでノウハウを作っていくというのが割と色んな部署で浸透しているので、オンラインの部署を立ち上げた時も自分たちでやってみるところから始まりました。とにかく何か始める時にはみんなで一度やってみようと。そして専門的な知識は外部から吸収しながら成長していこう、というのが弊社の企業性ですね。

桝井氏:社内で制作が完結することで、シーズンやコンテンツに合わせて動画を出していくというスピード面と、費用を抑えることができるというコスト面の両面でメリットがあります。スタッフ体制が非常にコンパクトなのも特長ですね。社内の販促・制作メンバーで動画コンテンツを企画し、構成を考えて、ロケハンや撮影許可申請などを行った後、撮影から編集までを1人で進行することもあります。サイネージの配信設定も社内で一元管理しているので、コンテンツを指定すればすぐに流せる状態になっています。

――映像制作がスタートした時にカメラはどう選びましたか?

平沼氏:紙媒体をオンラインに掲載する仕事があるのですが、スタート当時からキヤノンのスチルカメラで撮っているということもあって、その延長線上で動画のカメラもキヤノン一択でした。既存のEFレンズが流用できるというのも大きかったですね。

森本氏:社内で動画撮影を始めた頃は、EOS 5D Mark IIの登場で動画制作のフローが大きく変わり始めていました。手軽に良質な映像を撮れるという面で、当時EOS 5D Mark IIに勝るものはなかったのですが、せっかく作るならより映像に特化しようということで最初に導入したのがEOS C100でした。一眼で撮っていた時よりも空気感を伝えられて、これがシネマの世界なんだという感動がありました。

――EOS C200を使って撮影した「new balance × URBAN RESEARCH U520」についてお聞かせください。

桝井氏:今回はニューバランス社とのコラボレーションプロダクトPRムービーを4種類作成しました。2017年の10月に2日間で撮影し、4KとHDをいろんなシーンで組み合わせて作りました。これまでのEOS C100によるHD撮影と比べると、EOS C200で撮影した4Kのきれいさには驚きましたね。

桝井氏:最初の【REPEAT】という作品は、繰り返し走り抜けるシューズの足元をCinema RAW Lightで撮影しました。途中でアングルが回転するシーンは、編集時に4Kをズームして位置を合わせて、最終的にフルHDで納品しています。

2つ目の【MULTI SCREEN】は、弊社のスタジオでグリーンバックを使ってUHDで撮影しました。今回は暗い場所での撮影はなかったのですが、ほぼノーライトでクロマキーがきれいに抜けたのには感心しました。高感度の恩恵もあるのではないかと思います。弊社のコンテンツではクラブで行うイベント動画など暗い中で撮影することも多々あります。以前にEOS C100でISOを最大に上げて撮影した時にも、若干のっていたノイズをプラグインソフトでほとんどノイズがない状態にまで除去することができたので、感度に関してはすごくいい印象を持っています。

3つ目の【ANIMATION】は、4Kでまず実写を撮影し、これをもとにアニメーションにしました。最後の【TOWN WALK】は、モデルを使ってCinema RAW LightとUHDで撮影して4Kで納品しました。こういう動きのある撮影ではジンバルのRONIN Mを使用しています。ポストプロダクションはAdobe Creative Cloud製品をメインに使用していて、合成の部分はすべてAfter Effectsで作業し、フルHDの編集はPremiere Pro上で行っています。

撮影においては、Cinema RAW Lightのきれいさはもちろんですが、UHDのきれいさも想像以上でびっくりしました。ブランドが非常に多い弊社では動画の案件もすごく多いので、データが軽いMP4で収録できることは嬉しいです。毎週のように撮影を行っている中で、機動力や取り回しも含めて軽量かつ高画質というEOS C200の魅力は大きいなと感じました。社内では今回のムービーの評価も好意的ですし、とてもいい感触を得ています。

――Cinema RAW Lightの画の質感はいかがでしたか?

桝井氏:Cinema RAW Lightは、カラーグレーディングがとても大事になると思いますが高画質の極みにあると思います。一見して、柔らかいというか淡すぎる印象もあるのですが、LUTを重ねていくことによってクオリティの高い映画のような画の印象になりますね。EOS C100のLogからEOS C200のCinema RAW Lightになって、ダイナミックレンジの広がりにも驚きました。

【TOWN WALK】の逆光シーンでもきれいに撮れたと思いますし、スニーカーのアップではロゴマーク部分の縫い目や生地感も詳細に撮れていて、少し明る過ぎる場所でもきれいに撮ることができるという印象を持ちました。

――今回はトライアルで4K撮影されましたが、制作全体で4Kへの移行は検討されているのでしょうか?

桝井氏:EOS C200で4K撮影してフルHDで納品した動画を弊社のサイネージで見たところ、非常にきれいだったんです。ピントがきている時はHDと断然違うという印象を持ちました。HDのサイネージですが、すごく大きいのでそのきれいさが目立つんです。商品の良さをよりリアルに伝えることができるのは心強く感じます。

弊社で映像制作をスタートして5年になるので、今後はもう一歩先のクオリティを目指して4Kでの制作を検討しています。EOS C200の映像の美しさを目の当たりにして確実に導入しようと思いましたね。当面は4K撮影してHDで納品する使い方ですが、サイネージも含め将来的には完全4Kに移行していくと思います。

――これまで使っていたEOS C100の印象を踏まえて、EOS C200の使い勝手はいかがでしたか?

桝井氏:EOS C200の液晶タッチパネルですが、直感的なピント合わせのときに使ってみると便利だなと感じました。テストで使ったAF Boost MFの機能など、AF機能が充実してきているのはいいですね。弊社では今回のような外ロケも多いので、コンパクトなボディーも扱いやすいです。EOS C200はEOS C100に比べると少し重くなっていますが取り回しは良いままですし、ジンバルを使用した時には少しズシっときましたけど、手持ちでも耐えうる重さだと思います。

弊社では夏にフェスを開催していて3日間続けて撮影するのですが、これくらいのサイズ感であれば疲れは少なくて済みそうです。それとバッテリーの減りが気にならないのが嬉しいですね。撮影1日で長時間使用してもチェンジはありませんでした。これはEOS C100の頃からの素晴らしい点で、昨年のフェスで丸3日間撮った際も1回充電しただけでした。

――CINEMA EOS SYSTEMを使って、自前でPRムービーを作る上でのアドバイスや心構えなどがあれば教えてください。

桝井氏:クライアントワークと違い企画の段階から制作に踏み込めるので、売り上げに貢献できる映像を一番の目標にしなければいけません。もちろん、直接的でなく色々な方向から効果を出すことも重要です。一般の映像制作会社さんは作ったムービーで評価を得ているわけですが、弊社は服を売って収益を得るアパレル会社なので、はっきり言ってしまうとムービーを作った対価というのが出ないわけです。

つまり映像の評価がわかりにくいんですね。内製するにあたって、機材面でクオリティを上げるという手段は大いに利用すべきだと思います。色々な価値を加えていって、自信を持って作れるようにすることは大事だなと感じています。

――EOS C200を活用して、今後取り組みたいプロジェクトがあればお聞かせください。

桝井氏:内製は基本にあるのですが、さらにCMや映画を作るような大きい制作会社さんに負けないくらいのレベルまで自分たちの制作部署を押し上げて、いずれは外部の仕事もできるように努力していきたいですね。

平沼氏:自分たちでやるということは「転ばぬ先の杖」であったり、ノウハウが蓄積していくことで次の仕事へつながるチャンスだと思っています。クオリティを上げていった先で、自分たちが携わっていた「ブランディング」と積み上げてきた「技術」が組み合わさって、外部の企業さんの手助けができるようになれば、それは理想の一つなのかなと思います。そのツールとしてEOS C200がとても役立っているというのは間違いないですね。


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[ DATE : 2018-02-19 ]
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