株式会社シグマは、Artラインのマクロレンズ第一弾として「SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO」を発表した。発売日と価格は未定。

SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO | Artは、2つのフォーカスレンズ群を異なる移動量で動かす繰り出し式のフローティングフォーカスを採用。撮影距離の変化による収差変動を抑え、最短撮影距離から無限遠までの全ての距離で高画質を実現したという。FLDガラス2枚、SLDガラス2枚に加え、屈折率が高く異常部分分散性の高いガラスも1枚採用し、軸上色収差を徹底的に補正。非球面レンズ2枚を採用し、最短撮影距離付近の解像感を向上させている。

フォーカスリングとフォーカス駆動部の機械的連結をなくしたバイワイヤ方式を採用。新開発のコアレスDCモーターを搭載し、最新のアルゴリズムで制御することで、駆動音の低減を図り、最適なフォーカススピードを実現。AF撮影時にフォーカスリングを回すだけでピントの微調整ができるフルタイムマニュアルも可能。フォーカスの回転角も大きく、マクロ撮影では繊細なピント操作が行える。

デジタル一眼レフ用の光学設計でありながら、ミラーレスカメラ用マウントであるソニーEマウントに対応しており、同社製マウントコンバーターMC-11を介さずにソニーEマウントのカメラが使用可能。MC-11と同様、カメラ内手ブレ補正機能、カメラ内収差補正機能「レンズ補正」(「周辺光量補正」、「倍率色収差補正」、「歪曲収差補正」)にも対応している。また、MC-11では未対応のコンティニュアスAFも使用可能。14mmから135mmまでのArtラインのフルサイズ用単焦点レンズ7本も今後発売予定。キヤノン用については、カメラに搭載されるカメラ内収差補正機能「レンズ光学補正」(「周辺光量補正」「色収差補正」「歪曲収差補正」)に対応。

別売りのマクロフラッシュアダプターφ65mmを装着することで、マクロフラッシュEM-140 DGが使用可能。またマクロフラッシュアダプターφ65mmの内径側にはφ72mmのネジを装備。φ72mmのアダプターを用いることで、EM-140 DG以外のマクロフラッシュやリングライトの装着も可能だ。

新レンズラインに合わせて設計したテレコンバーター(別売)の装着が可能。SIGMA TELE CONVERTER TC-1401では98mm F4のAF中望遠マクロレンズとして、SIGMA TELE CONVERTER TC-2001では140mm F5.6のMF中望遠マクロレンズとして使用可能。主な仕様は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

【主な仕様】※数値はシグマ用です。
レンズ構成:10群13枚 画角(35mm):34.3° 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
最小絞り:F22 最短撮影距離:25.8cm 最大撮影倍率:1:1
フィルターサイズ:φ49mm
最大径×長さ:φ70.8mm×105.8mm 質量:515g

※長さはレンズ先端からマウント面までの距離です。