中国のシネマカメラメーカーのKinefinityは、S35センサー搭載6Kシネマカメラ「MAVO」とラージフォーマットセンサー搭載6Kシネマカメラ「MAVO LF」を発表した。MAVOの価格はボディのみが7,999ドル、入門版が9,499ドル、プロフェッショナル版が10,999ドル、完全版が13,999ドルで2018年5月末より出荷予定。MAVO LFは2018年8月に行われる中国・北京で行われる放送機器展「BIRTV」で価格を発表し、2018年10月より出荷開始予定。

■6Kの最大解像度から4Kで100FPSのハイスピード撮影に対応する「MAVO」と「MAVO LF」

MAVOは、24×16mmの3:2アスペクト比CMOSイメージセンサーを搭載。解像度は6016×4016で、標準ISOは800、14段階以上のダイナミックレンジを実現している。S35フォーマットでは、6K DCIで50fps、6K Wideで66fps、4K HD Wideで100fpsのハイスピード撮影も可能。

MAVO LFは、36×24mmの3:2アスペクト比CMOSイメージセンサーを搭載。同社が新しく発表したシネマレンズ「MAVO Prime」や「CP.3」、「Cooke S7i」、「Arri Signature Prime」などのフルフレームに設計されたシネマレンズや多数の既存のフルフレームカメラレンズを使用できる。ダイナミックレンジは14ストップで、標準ISOは1600。フレームレートは6K Wideで66fps、S35フォーマットの4K Wideで100fpsのハイスピード撮影も可能。

■3種類の中間コードフォーマットに対応

MAVOシリーズは、アップルの「ProRes」や、Kinefinityの圧縮RAW形式「KRW」、「CINEMA DNG」の3種類の中間コードフォーマットに対応。ProResは、クオリティの高いProRes444XQや444、422HQをサポート。Cinema DNGは3:1、5:1、7:1、KRWは2:1から10:1の圧縮RAWを選択可能。

レンズマウントは、同社のシネマカメラのラインナップに搭載されているユニバーサルマウントの「KineMOUNT」を採用。ユーザーが所有するレンズに対応するためのPLマウント、キヤノンEFマウント、ニコンFマウント、ソニーFE/EマウントなどのKineMOUNT用マウントアダプタが用意されている。

MAVOとMAVO LFは、非常にコンパクトな筐体も特長としている。カメラ本体の重量は990gで、他社のシネマカメラの半分または3分の1の重量を実現。同社の従来のシネマカメラ「TERRA」シリーズのアクセサリーと互換性を実現している。