※写真は昨年の様子

株式会社JVCケンウッドは、2018年4月9日から12日(米国時間)に米国ラスベガスで開催されるNAB2018に出展する(セントラルホール/C4315)。

同社ブースでは、主に3つのIPソリューションを提案。ライブ映像を中継する撮影現場からスタジオ局までのエンドツーエンドのIPライブ伝送ソリューション、マルチカメラIPライブ制作ソリューション、ならびにスポーツ分野向けIPライブ制作とビデオコーチングIPソリューションを、パートナー企業とのコラボレーションによって展示。そのほか、4KCAMの新シリーズなど、関連する新商品も合わせて展示予定。また、初公開となる新コンセプト“CONNECTED CAM”の業務用ハイエンドカメラレコーダー「GY-HC900」も展示される。詳細は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

1.新コンセプト”CONNECTED CAM”を核とした、IPライブ伝送ソリューション
近年のインターネット環境の進化により映像制作の現場は小規模化しており、設備のIoT化や省人化によりライトアセットな「インターネット放送」が盛んになってきています。こうした時代のニーズに対応するため、新コンセプト”CONNECTED CAM”を核として、IPへの接続性を進化させた新たなIPライブ伝送ソリューションを提案します。

  1. ”CONNECTED CAM”2/3インチHDメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC900」(新商品)
    ドッカブル型IP伝送中継器「ProHD Dockable Bridge」(新商品)
    「GYシリーズ」で好評のカメラ基本性能に加えて、IPへの接続性を進化させた新商品として、”CONNECTED CAM”2/3インチハイエンドカメラレコーダー「GY-HC900」を展示。IoTデバイスとしてさまざまなネットワーク環境に柔軟に対応するとともに、同一回線上でカメラからのライブストリーミングを中継しながらスタジオ局からの番組映像音声とインカム音声を同時に受信することができ、双方向のライブストリーミングに対応します。また、複数のLTE回線を束ねて伝送するボンディング技術により、信頼性と転送レートを高めたドッカブル型IP伝送中継器「ProHD Dockable Bridge」も合わせて展示します。
  2. ライブ中継統合管理アプリケーション「Command Center」(新商品)
    現場で稼働している撮影クルーの状況やカメラの設定などが、放送局の拠点から遠隔で一元管理ができる統合管理アプリケーションの新商品「Command Center」を展示します。伝送システムに接続されている全てのカメラをマップ上から視覚的に確認でき、さらに各カメラのライブストリーミングの伝送状況のモニタリングや、カメラの各種設定などが可能です。撮影クルーが撮影に専念することができるため、ライブ中継の利便性を大きく向上させます。
  3. ネットワークデコーダー「BR-DE900」(新商品)
    ライブストリーミングに対応するデコーダーの新商品として、従来のH.264コーデックに加えHEVC/H.265をサポートする「BR-DE900」を展示します。放送局のスタジオなど施設内だけでなく、屋外での運用も可能です。「GY-HC900」などとの組み合わせにより、低遅延でかつ安定した、信頼性の高いライブストリーミングソリューションを提供します。

2.マルチカメラIPライブ制作ソリューション
インターネットを活用した小規模ライブ放送が全世界的に広がりを見せる映像制作スタジオ分野に向けて、ターンキーかつ低コストで実現可能なマルチカメラIPライブ制作ソリューションを提案します。

  1. IPスタジオスイッチャー「ProHD Studio」シリーズ(新商品)
    スポーツやライブイベントなどの中継用に、小規模なライブ制作とストリーミング配信スタジオの構築が実現できる、IPスタジオスイッチャーの新商品「ProHD Studio 4000」「ProHD Studio 4000S」の2モデルを展示します。3系統(HD-SDI、HDMI、IP)×4チャンネルの装備に加え、直感的なタッチパネル操作によるカメラトランジションやリプレイ再生機能(「ProHD Studio 4000S」のみ)などを搭載し、本格的なライブ制作を実現します。

3.スポーツ分野向けIPライブ制作&ビデオコーチングIPソリューション
スポーツゲームのライブ中継映像に、リアルタイムでスコアや試合経過、チーム名などをグラフィックオーバーレイするスポーツ分野向けのIPライブ制作ソリューションと、映像解析技術により、アスリートのパフォーマンス向上をサポートするビデオコーチングIPソリューションを提案します。

  1. スポーツ制作用カメラ「GY-HM250SP」(新商品)
    CGアプリケーション「Live Sports CG for JVC」(新商品)
    スポーツ分野向けに特化し、フットボールや野球、バスケットなどさまざまな形式のスコア表示をテロッパーなどの外部機器を使わずに、映像にオーバーレイすることができる、新商品のスポーツ制作用カメラ「GY-HM250SP」を展示します。撮影や配信をしながらスマートフォンやタブレットなどでスコア入力が簡単にできるほか、米国Sportzcast社のスコアデータ機器「Scorebot」を組み合わせることで、自動的にゲームのスコア入力ができるため、ワンマンオペレーションでも本格的なスポーツコンテンツを作成できます。また、ライブ映像にオーバーレイするグラフィックを自由に制作し、データをカメラに伝送できる新商品のアプリケーション「LiveSports CGfor JVC」も展示します。
  2. スポーツコーチングソリューション
    米国XOS Digital社の専用アプリケーション「XOS Thunder HD」とコーチング向けカメラレコーダー「GY-HM660SC」の連携によるスポーツコーチングソリューションを展示します。ストリーミングされたライブ映像に自動的に付加される時間情報や試合情報を選手のバイオメトリクスデータと同期させることで、プレイ後すぐにビデオコーチングを始めることができます。また、「GY-HC900」(前述)をはじめ、各カメラレコーダーには「Exchange」記録フォーマットを採用しており、スムーズに素材の受け渡しが可能なワークフローの構築を提案します。

4.4KCAM新シリーズ業務用4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY-HM250」「GY-HM180」(新商品)
新商品の4KCAMシリーズ「GY-HM250」「GY-HM180」を展示します。「GY-HM250」は、局名や番組タイトルなどのグラフィックを撮影・配信映像にオーバーレイできる機能を搭載し、より高品位なライブ映像制作を可能にするほか、当社製映像機器をメインにさまざまな機器と接続することで、低コストで簡便な運用を実現します。また、4K撮影での4:2:2記録モードにも対応し、より豊かな色表現が可能です。「GY-HM180」は、基本機能を搭載したエントリークラスのカメラです。

5.4Kモデルをラインアップに加えた映像制作用モニター新「DTシリーズ」(参考出品)
映像制作向けでは当社として初めて、4Kモニターがラインアップに加わった映像制作用モニター新「DTシリーズ」を参考出品します。4Kモニターは、12ビットカラー処理が可能な10ビットパネルを搭載し、HD-SDI×4入力を装備した2モデル(31型・28型)を参考展示。また、HDモニターは、3G HD-SDI接続とHDMI 2.0に対応し、さらに4Kスケーリングを含む幅広いビデオ信号もサポートする4モデル(27型・24型・21型・17型)を展示します。