人工知能による白黒映像の自動カラー化

NHKは、AI(人工知能)を活用して、白黒映像を自動的にカラー映像に変換する技術を開発したことを発表した。同技術によって貴重な白黒フィルム映像をカラー化し、当時の様子をより鮮明に伝えることが可能だとしている。

従来の自動カラー化技術は、1枚の画像を対象としてカラー化しており、動画像として視聴したときに連続する画像で色が変わってしまうことがあった。今回開発した技術では、同じシーン内の他の画像に色情報を伝達してカラー化することで、連続する画像で色ぶれが少ない自然なカラー映像を生成できる。また部分的な色の修正も容易に行えるという。カラー化のためのAIは、NHKアーカイブスなどから集めた約2万番組分の映像を学習して構築した。

なお、同研究成果は2018年5月24日(木)~27日(日)に東京・世田谷にあるNHK放送技術研究所にて開催される「第72回技研公開」にて展示される。