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Fusion Studio事例:映画「The Last Movie Star」の場合

#BlackmagicDesign #Fusion

2018-05-16 掲載

Blackmagic Designの発表によると、LAに拠点を置くビジュアルエフェクト(以下:VFX)スタジオのTrick Digitalが、映画「The Last Movie Star(原題)」で、VFX/モーショングラフィックソフトウェアFusion Studioを使用したという。

「The Last Movie Star」は、バート・レイノルズ演じる年老いたかつての銀幕スターが、栄光の日々はとうに過ぎ去っているという事実に直面するストーリー。同作は、アダム・リフキン氏が脚本、監督を担当。アリエル・ウィンター、チェビー・チェイス、クラーク・デュークらの俳優が脇を固め、A24により公開された。

同作のVFXを一挙に引き受けたのは、VFX監督のアダム・クラーク氏が率いるTrick Digitalのチーム。「トランザム7000」、「脱出」など、レイノルズがかつて実際に出演した有名な作品の中に、同氏が演じる主人公、ヴィック・エドワーズを合成するなど、多くの複雑なシーケンスが求められた。

リフキン監督:同作は、色褪せた名声と老いをテーマとしたフィクションではありますが、主人公のヴィック・エドワーズは明らかにバート・レイノルズがモデルとなっています。バートが出演した過去の作品の有名なシーンを使用することで、全盛期の彼と現在の彼を並べようと思ったんです。これらのシーケンスでは、現在のヴィックが若いヴィックに対し、その傍若無人な振る舞いをたしなめます。若かりし頃の自分自身に、ゆっくり着実に歩むよう忠告するのですが、もちろん若いヴィックは聞く耳を持ちません。

クラーク氏:私たちはFusion Studioを使って他の俳優たちを映像から取り除き、代わりに現在のヴィックをはめ込みました。例えば、ヴィックがアリエル・ウィンター演じるリルと一緒にドライブするシーンがあります。車内でうとうとし始めたヴィックは、唐突に「トランザム7000」の映画の中に入り込み、トランザムの助手席に座って、若かりし頃の自分が演じる“バンディット”と共に車を飛ばしているのです。

この合成シーンを作成するため、まずはFusion Studioのロトスコープを使用して、もともと助手席に座っていたサリー・フィールドを画面から消しました。しかし、髪の毛が風になびいていたり、彼女が車内で動き回っていたため、結局はバックグラウンドを完全に入れ替えることになりました。つまり、Fusion Studioを使って、バンディット役の若いバートをショットから消し、もう一度ヴィック役のバートと一緒に画面に戻したんです。

Fusion Studioのロトスコープとキーイングツールを使用して、フレームごとにこの作業を行いました。また、ペイント機能を使ってバックグラウンドの看板を入れ替えたり、何度もループする風景を取り除くことで一貫性を持たせました。

Trick DigitalはFusion Studioを使い、「脱出」のシーケンスも同様に変更した。このシーケンスでは、カヌーに乗ったジョン・ヴォイト演じる人物を画面から取り除いた。

クラーク氏:このシーンは、ジョンを取り除いた映像に、グリーンバックで撮影したバートをFusion Studioを使ってキーイングしました。激しく揺れるカヌーに乗っているシーンなので、バートの動きが自然に見えるようマッチさせるのが大変でしたね。最終的には、バートの体を部分的にアニメートして、川を下るカヌーに合わせた自然な動きになるようにしました。その後、Fusion Studioを使ってバートの周囲に水を描き加えて川となじむようにしたり、必要に応じて背景の一部を取り除いたりしました。カヌーに乗ったバートが自然に見えるよう仕上がったところで、人物に重なっていた釣り糸など、合成の段階で取り除いていたディテールを再び画面に加えました。

またクラーク氏らは、ロケーションの変更、外観の構築、看板やランドマークの入れ替えなどといったVFXシーケンスにもFusion Studioを使用したという。

クラーク氏:この作品では、Fusion Studioのペイント、トラッキング、ロトスコープ、キーイングなどのツールに頼りっぱなしでした。また、VFXプレートの追加、削除には、DaVinci Resolve Studioも使用しました。


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[ DATE : 2018-05-16 ]
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