Blackmagic Designの発表によると、トルコの連続ドラマ「Adini Sen Koy(原題)」の撮影にURSA Mini Pro 4.6Kがメインカメラとして使用されたという。

同番組はトゥナ・キレミッチ氏が監督を務め、エムレ・ユルマズ氏が撮影を担当した。ユルマズ氏は撮影にURSA Mini Proを使用。その画質、光感度により、厳しい撮影スケジュールに対応できる柔軟性を得られることが決め手になったという。週6日、1日15~20ページのシナリオを撮影しても、撮り直しする余裕はほとんどないスケジュールであった。

ユルマズ氏:URSA Mini ProのISOとシャッターの値はすばらしく、ノイズやグレインを発生させずにゲインを上げることができます。レンズアパーチャーを1.3に開放し、カメラを1600 ASAに設定することで、夕暮れ時でも自然光だけで撮影できるんです。光が不十分なため撮り直しすることがほとんどなくなりました。

4台のPLマウントURSA Mini Proには、ミディアムからワイドアングルのEliteレンズをそれぞれ装着し、モニタリング用のBlackmagic Video Assistと一緒にレールやドリーにマウントした。

ユルマズ氏:アシスタントがカメラのフィルム・プロファイルを使ってフォルスカラーでショットの露出をチェックしている間、ショットを確認したい時にメインのSDI出力にLUTを適用できる機能はとても便利でしたね。

制作チームは、撮影とポストプロダクションでProResワークフローを採用した。

ユルマズ氏:トルコの他の多くの番組と同様、締め切りが非常に厳しかったので、撮影はすべてProRes4444で行いました。ポスプロにおける作業スピードと、DIでアクセスできるダイナミックレンジのバランスがちょうどよかったんです。

また同番組のグレーディングにはDaVinci Resolve Studioが使用された。

ユルマズ氏:DaVinci ResolveとURSA Mini Proの組み合わせは最強ですね。ラッシュをRec.709カラースペースに変換するのも簡単です。現在のトレンドは高コントラスト、高サチュレーションですが、私はどちらかというと色あせたような雰囲気が好みです。その方がストーリーにドラマ性が増すと思うからです。その点、DaVinci Resolveの繊細さ、正確さは非常に重宝していますね。

ユルマズ氏:毎年、国際配信の収益が増えている一方、制作予算は相変わらずキツイですね。私たちクリエイティブチームには、より幅広い視聴者にアピールする制作価値が求められているんです。

カメラの選択は非常に重要です。信頼性、柔軟性に優れていることはもちろん、最高の画質を得られるカメラが必要です。URSA Mini Proはこれらのニーズを満たすだけでなく、そのカラーサイエンスと画質は価格に対して飛び抜けて優れていると言えます。