株式会社ニコンの子会社である株式会社ニコンイメージングジャパンは、大口径の新マウントを採用したフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ対応の、標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」、広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」、標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」と、「マウントアダプター FTZ」を発表した。発売日と希望小売価格は以下の通り。

標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」
希望小売価格:税別136,500円
発売時期:2018年9月下旬予定

広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」 希望小売価格:税別114,000円
発売時期:2018年9月下旬予定

標準単焦点レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」 希望小売価格:税別83,500円
発売時期:2018年10月下旬予定

「マウントアダプター FTZ」 希望小売価格:税別36,500円
発売時期:2018年9月下旬予定

NIKKOR Zレンズは、内径55mmの大口径「Zマウント」とフランジバック16mmの組み合わせがもたらすレンズ設計の自由度を活かして、新次元の光学性能を追求しているという。動画撮影時も静止画と変わらない解像力や、フォーカスブリージング対応、静音化、滑らかな露出制御、コントロールリングの搭載など、動画撮影に適した性能、機能を備えている。NIKKOR Z 24-70mm f/4 S、NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、NIKKOR Z 50mm f/1.8 Sは、NIKKOR Z レンズにおいて新たに設定されたグレード「S-Line」に属する交換レンズ。各レンズの主な特長は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」の主な特長

  • 幅広い撮影フィールドに対応する焦点距離24-70mm全域で得られる、これまでの開放f/4ズームレンズのイメージを一新する描写性能
  • 無限遠から近距離にかけての収差変動を抑制した光学設計により、ズーム全域で、絞り開放から、画像中心部だけでなく周辺部まで高い解像力を発揮。また、良好な点像再現性も実現
  • ズーム全域での最短撮影距離0.3mを達成
  • EDレンズ1枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚を搭載
  • ナノクリスタルコートの採用により、ゴースト、フレアを抑制
  • ボタンレスの沈胴式ボディーを採用し、携行性、機動力と高い光学性能を両立
  • 鏡筒の可動部分をはじめ随所にシーリングを施した、防塵・防滴に配慮した構造
  • レンズ最前面に「フッ素コート」を採用

「NIKKOR Z 35mm f/1.8 S」の主な特長

  • これまでの35mm開放f/1.8レンズのイメージを一新する描写性能
  • 絞り開放から画像全体をシャープに描写する高い解像力、サジタルコマフレアを抑えて夜景などの点光源を点として描写する優れた点像再現性、大口径レンズならではの自然で柔らかな美しいボケ味
  • 新採用のマルチフォーカス方式で実現した、静粛で高速・高精度なAF制御と、無限遠から近距離まで撮影距離を問わない高い結像性能
  • EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚を搭載
  • ナノクリスタルコートの採用により、ゴースト、フレアを抑制
  • 鏡筒の可動部分をはじめ随所にシーリングを施した、防塵・防滴に配慮した構造

「NIKKOR Z 50mm f/1.8 S」の主な特長

  • これまでの50mm開放f/1.8レンズのイメージを一新する描写性能
  • 軸上色収差を徹底的に補正し、絞り開放から、画像周辺部においても被写体の質感を描写するほか、撮影距離を問わずディティールを鮮明に写す高い解像力を実現
  • 大口径レンズならではの、近距離撮影時にも自然で柔らかな美しいボケ味
  • EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚を搭載
  • ナノクリスタルコートの採用により、ゴースト、フレアを抑制
  • 駆動力の高い新たなSTM(ステッピングモーター)を採用し、静止画・動画を問わず一段と精度・静粛性を高めたAF駆動
  • 鏡筒の可動部分をはじめ随所にシーリングを施した、防塵・防滴に配慮した構造

マウントアダプターFTZは、ニコン一眼レフカメラユーザーが持っているNIKKOR FレンズをニコンZ マウントシステムでも可能な限り活かせるよう設計したマウントアダプター。主な特長は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

  • AI改造レンズおよびAI NIKKOR以降のレンズ約360種を装着してAE撮影もしくはAE/AF撮影が可能
  • 「ニコン Zシリーズ」の画質でNIKKOR Fレンズの個性を引き出すことが可能
  • VR機構を搭載していないNIKKOR Fレンズ(CPUレンズ)使用時にはカメラ内センサーシフト式手ブレ補正(VR)が働き、手ブレを抑えた撮影が可能。動画撮影にも最適。
  • VR機構を搭載したNIKKOR Fレンズ使用時には、レンズのVRとボディーのVRが協働し3軸の手振れ補正が可能
  • マウントアダプターの随所に効果的なシーリングを施しており、防塵防滴対応のNIKKOR Fレンズ使用時は、レンズと同等の防塵防滴性能を発揮
  • 堅牢性を確保しながら軽量化を達成し、カメラシステムとしての高い操作性に貢献

※レンズによってAE/AFに制約が生じる場合があります。使用できないレンズやアクセサリー、ご使用上の注意については、ニコン ホームページにてご確認ください。

また、株式会社ニコンでは開放F値0.95、標準単焦点マニュアルフォーカスレンズ「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」を開発している。同レンズはS-Lineの最高峰に位置しているという。なお、発売時期・発売価格などの詳細は未定。