Blackmagic Designの発表によると、ビルボードライブ東京にて開催されたJazztronikの4K VRライブ配信の撮影にMicro Studio Camera 4KおよびVideo Assistが使用されたという。視聴者はYouTubeで視聴することができ、ヘッドマウントディスプレイを装着することによって、まるでコンサート会場にいるかのような体験が可能。

4K VRライブ配信は、VRおよびARの空間表現技術のソリューションを提供しているカディンチェ株式会社によって行われた。同社は、ソフトウェア受託開発、ウェブサイト制作などの事業を展開している。

今回VRライブ配信を行ったJazztronikが所属する株式会社スタイリズム 代表取締役 森中崇之氏は次のようにコメントしている。

森中氏:今回、コンサートのライブ配信を行うのは、初めてでした。お客様に、コンサート会場まで足を運んでいただき、生演奏を楽しんでほしいという思いもありましたが、近年ライブ配信やVRの技術が進む世の中で、最先端のVR配信とアーティストのコラボレーションを試みてみました。

会場には、ライブ配信用とアーカイブ撮影用にインタニアの250°レンズを装着した2台のMicro Studio Camera 4Kが設置された。モニタリング兼収録機としてVideo Assistも使用された。

森中氏:配信を行ったJazztronikさんのライブは、1時間半を要する長時間の撮影でした。長時間、安定して撮影することができるカメラを探している中で、Blackmagic Micro Studio Camera 4Kに辿りつきました。会場内の限られたスペースでセッティングをしなくてはいけませんでしたが、Blackmagic Micro Studio Camera 4Kはとてもコンパクトで最適なサイズでした。

そしてカメラ自体が小型であるのとは対照的に、センサーサイズが大きいため、4Kの非常に優れた画質を得ることができました。アーティストを撮影することがメインで前方の映像のみでよかったので、250°レンズを使用することになりましたが、この250°レンズのマウントの規格がマイクロフォーサーズだったのもあり、Micro Studio Camera 4Kとは相性がよかったです。Micro Studio Camera 4Kは今回の案件に必要な条件を全てクリアしていました。

カディンチェ株式会社 最高戦略責任者の秋山大氏は次のようにコメントしている。

秋山氏:安定してライブ配信を行うためにフレームレートを若干落とし4K 20fpsで配信をしました。Micro Studio Camera 4Kは、手頃な価格で購入できるにも関わらず、4K撮影ができ、綺麗な画質を得ることができる素晴らしいカメラです。また、VR(360°)の映像は映像確認を同時に行えない機器が多いのですが、Video Assistでは魚眼の映像を確認できるため、非常に助かっています。

秋山氏:コンサートやイベントには、VR配信はとても適していると思います。イベントなど会場に行くことができない状況の人にも、VR配信することでより多くの方に体験してもらうことができます。コンサートなどの場合には、席数などの上限がありますが、VR配信であれば、誰もが最前列でアーティストを目の前にライブを視聴することができます。今後も様々なVRコンテンツ制作やステレオ映像配信に、ぜひブラックマジックデザインの製品を活用したいと考えております。