Blackmagic Designの発表によると、MEPTIK社とDefacto Entertainment社が共同で行っているナショナル・バスケットボール・アソーシエーション(NBA)のNBA 2K eスポーツリーグの放送で、DeckLink Duo 2をRenewed VisionのProVideoPlayer(PVP3)マルチスクリーン・メディアサーバーと共に使用しているという。DeckLink Duo 2により、PVP3にキャプチャ・再生性能が追加されることで、ゲームのライブ配信用のマルチカム撮影やグラフィック挿入の管理が可能。

NBA 2Kリーグとは、NBAとTake-Two Interactive Software社が共同で立ち上げたプロのeスポーツ競技。NBAのチーム同士をNBA 2Kビデオゲームで戦わせるという内容。試合の模様は、世界中のファンたちにTwitchでライブ配信される。ブルックリンにあるNBA 2Kリーグのスタジオには、10式のゲームステーションが装備されており、競技は視聴者の目の前で撮影されるという。

アトランタに拠点を置くデザインエージェントのMEPTIKは、同リーグのために、Renowed VisionのPVP3システムをベースとした独自のメディアサーバー・システムを構築した。PVP3システムは、映像を単一あるいは複数のスクリーンで再生/コントロールできるよう設計されたMacベースのソフトウェアアプリケーションであり、過去10年以上に渡って、放送局、スポーツチーム、ライブイベント、教会でのプロダクションや設備の一環として使用されてきたという。

NBA 2KリーグのPVP3システムは、1台のMac Proコンピューターを中心として構築されており、5枚のDeckLink Duo 2カードを使用して、システムすべてのキャプチャ・再生を実現している。

このシステムでは、リーグのビジュアル、各プレーヤーを撮影するカメラ、観客のショット、ゲームシステム用のカメラ、ゲームプレイ、グラフィック、ローワーサードなど、スタジオ内のビデオ再生のほぼ全てを扱っている。DeckLink Duo 2カードとPVP3の組み合わせにより、すべての作業を1台のiMacで行うことが可能。

DeckLink Duo 2は、4系統の独立した双方向3G-SDIインターフェースを搭載したExpressキャプチャ・再生カードで、1080p60までのSD/HD-SDIフォーマットに対応。MEPTIKは、単一のユニットで4系統のキャプチャ・再生ができるDeckLink Duo 2の柔軟性を最大限に活用し、NBA 2Kリーグが必要とするビデオをすべて扱えるカスタムPVPシステムを構築したという。

MEPTIKの共同創設者であるニック・リヴェロ氏は次のようにコメントしている。

リヴェロ氏:5枚のDeckLink Duo 2をPVP3ソフトウェアと併せて使用することで、合計18チャンネルのSDI出力と4チャンネルの入力を扱っています。

DeckLink Duo 2はフルサイズの接続で4系統の入出力を扱えるので、システムを設計する際に非常にフレキシブルな使い方ができます。今回の例では、10系統の720p出力、6系統の1080p出力、4系統の1080p入力を使用して、フォーマットをシームレスに変換しています。

Renewed VisionとBlackmagic Designの組み合わせは、長年に渡り、世界中でライブプロダクションや放送に使用されているという。

リヴェロ氏:私たちは、あらゆる面でBlackmagic DesingのDeckLink SDKを頼っています。他の製品とは比べものにならないほど優れていますね。高品質の製品を低価格で提供するということでは、私たちもBlackmagic Designと似ているところがあります。$495のDeckLinkカードのおかげで、私たちが提供する製品の価格も下げることができます。