Adobe(以下:アドビ)は、アムステルダムで開催される放送機器展「IBC2018」で、Adobe Creative Cloudに次期搭載予定の動画編集ツールの最新バージョンを発表した。

今回のアップデートには、Adobe Senseiに基づくアニメーション機能、インテリジェントなオーディオクリーンアップツール、セレクティブカラーグレーディング機能、進化したデータ駆動型モーショングラフィックテンプレート、エンドツーエンドのVR180サポートなどが含まれる。

アドビのデジタルビデオおよびオーディオ担当バイスプレジデントであるSteve Warner氏は次のようにコメントしている。

Steve Warner氏:プロの映像クリエイターは、短い制作期間、納品後の差し戻し、多量な納品物といった課題を目の当たりにしています。本日発表した最新のCreative Cloudのリリースは、イノベーションをもたらす数々の新機能によってこれらの課題に対応し、ユーザーが反復的な作業をすばやく簡単に行えるようにします。

アドビは6月に、ネット動画クリエイターのために開発した、オールインワンでクロスデバイスの動画編集ツールProject Rushを発表した。Premiere ProとAfter Effectsの機能も使えるProject Rushは、オンライン動画の制作と共有をこれまでになく簡単にするスムーズで直感的なユーザーエクスペリエンスを提供するとしている。Project RushのプロジェクトはPremiere Proで直接開くことも可能。Project Rushは現在ベータ版で、本年中に製品版の提供を開始する予定。

Adobe Creative Cloudの新機能は、年内に提供開始される次回のCreative Cloudアップデートに含まれる。Creative Cloudの価格は、Creative Cloud単体プランが月額2,180円、Creative Cloudコンプリートプランが月額4,980円。Adobe Creative Cloudアップデートに含まれる主な新機能は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用)

■新しいアニメーション手法:新しいパペットピンツールを使って、レイヤーからAfter Effectsの標準的なアニメーションツールで捻ったり曲げたり拡大縮小が自由自在な動的なシェイプを作り出すことができます。Adobe Senseiの人工知能と機械学習技術に基づいてウェブカメラで撮影した顔と参照用アートワークをもとに、すばやく簡単にユニークで独自のスタイルを持ったパペットを作成できるCharacterizerがCharacter Animatorに搭載されます。

■より良いオーディオ:Adobe AuditionのエッセンシャルサウンドパネルにDeNoiseとDeReverbが追加されました。このインテリジェントなオーディオクリーンアップツールを使えば、簡単にオーディオ品質を向上できます。サウンドクリップ内のバックグラウンドノイズやリバーブの低減または除去が、適応アルゴリズムを用いてインテリジェントに調整されます。

■カラーコントロール:Premiere ProとAfter EffectsにLumetriカラーツールが新たに追加され、勘にたよったカーブ調整を減らし、シンプルで正確なセレクティブカラーグレーディングとカラーマネジメントを実現します。

■データをストーリーに組み込む:Premiere Proのデータ駆動型のインフォグラフィックス作成機能を使えば、モーショングラフィックステンプレートに表計算のファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ビジュアルなデータ表現を動画プロジェクトに追加できます。

■イマーシブ動画の強化:Premiere ProとAfter Effectsに180度イマーシブ動画に関するサポート機能が追加されます。これには取り込みの最適化、エフェクト、YouTubeなどのプラットフォームでの再生に適したGoogle VR 180フォーマットでの書き出しが含まれます。

■シームレスなコラボレーション:チームプロジェクトにグループまたは単独のメンバーを招待できます。エンタープライズのアドレス帳からメンバーを選択したり、グループのリストを作り保存してコミュニケーションを取ることができます。

■Adobe Stockがより使いやすく:Adobe Stockで提供されるキュレーション済みの数百万もの最新4KおよびHDの映像クリップとプロがデザインしたモーショングラフィックテンプレートが、Premiere ProとAfter Effectsのエッセンシャルグラフィックスパネルから直接検索、並べ替えできるようになります。

なお、アドビはIBC2018の同社ブース(ホール7/B35)にて、今回発表した新機能のお披露目とともに、業界のエキスパートによるプレゼンテーションを行う。