株式会社朋栄は、データバックアップや二次利用を想定したノンリニア編集素材のアーカイブなど、大容量アーカイブやバックアップ用途向けの製品として、最大転送速度300MB/秒(2.4Gbps)のLTO-8ドライブを搭載したLTOサーバー「LTS-80」を発売した。希望小売価格は税別140万円~。

LTS-80は、ネットワーク上にあるファイルサーバーと同様に、ファイルの種類やフォーマットに依存することなく、動画ファイルはもちろん、静止画ファイルや文書ファイル、ノンリニア編集のプロジェクトファイルなど、各種ファイルを保存可能。バックアップ時には、LTOテープへの保存と同時に、LTS-80にUSB接続した外部HDDあるいは同一ネットワーク上にあるNASにコピーすることも可能。より高速なデータアクセスを実現するため、10GbEを使用した高速インターフェースも追加できる。RJ45コネクターまたはSFP+コネクター経由の光トランシーバーのインターフェースを選択可能。

映像ファイルを管理するためのLTRブラウザーや、MAM機能を追加するLTS-MAMを追加することができ、LTS-MAMオプションにより、LTOテープの映像やサムネイル、プロキシ映像、メタデータなどの情報をLTS-MAMデータベースで管理するとともに、関連データを添付ファイルとして保存することが可能。LTS-MAMデータベースには、LAN接続したPCのWebブラウザからアクセスすることができる。

各種コーデックオプションを追加することにより、映像ファイルのアーカイブ時に、サムネイルとプロキシ映像ファイルを自動的に生成することが可能になる。LTRブラウザやLTS-MAMと連携して、LTOテープ内の映像ファイルから必要な部分を別の映像ファイルとして生成するパーシャルリトリーブ機能にも対応可能。

また、従来のLTSサーバー/LTRビデオアーカイブレコーダー製品を併用して、LTO-5/LTO-6テープからスムーズに環境移行を図るためのオプションを設定。LTS-80とLTS/LTR製品をLAN接続して2台間でテープコピーするためのオプションLTS-I-CP(税別30万円)や、LTS/LTR製品でアーカイブした複数のLTO-5/LTO-6テープから1本のLTO-7/LTO-8テープにまとめる際にファイル名の重複を事前に確認、修正してからコピーする事が可能なLTOマイグレーションソフトウェアLTS-MGS(税別30万円)が用意されている。