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DaVinci Resolve事例:シンガポール映画「カトンプールでの最後の日」の場合

2018-10-11 掲載

Blackmagic Designの発表によると、映画「カトンプールでの最後の日」のカラーグレーディングにDaVinci Resolveが使用されたという。HDRの同作は、先日、日本の短編映画祭のジョージ・ルーカス アワードを受賞した。

130ヶ国から出品された1万件の作品の中なら選ばれた同作は、シンプルだった過去に思いを巡らせる男性の物語で、同賞の受賞によりアカデミー短編映画賞へのノミネーションの資格を得た。同作の監督であるイーウェイ・チャイ氏は次のようにコメントしている。

イーウェイ・チャイ氏:物語を伝えるのではなく、視覚的に訴える作品を目指しました。過去のショットは、ビンテージの年代物の雰囲気を醸し出しているため、デジタルが到来する前の時代に観客を導きます。

コーラルを強調した、抑えめのパステルカラーは、1970年代のシンガポール映画のルックと同じ趣を放っています。ターコイズと綿アメの色を基調としたパレットが映画のムードを決定づけています。また、この配色が別の日やロケ地で撮影された様々なショットを美しくつなぎ合わせています!

同作のカラリストであるジュンビン・チェン氏は次のようにコメントしている。

ジュンビン・チェン氏:デイヴィッド・ホックニーの絵画やスリム・アーロンズの写真など、50年代や60年代の美術や写真から多くのインスピレーションを受けました。これらは、撮影監督と監督が目指すルックにマッチすると思いました。グレーディングは面白かったですが、多くの挑戦も伴いました。曇りの日に撮影されたショットを、明るく幸せな子供時代の記憶を思い起こさせるようなルックにする必要がありました。これには、DaVinci Resolveのキーヤー、カーブ、プライマリーカラーコレクターを総動員し、晴れた日に見せるだけでなく、それぞれのショットをマッチさせました。

DaVinci ResolveのOFXでグレインツールを使用して、記憶の時間差を表現しました。シーンによって、グレインの量を変えて、遠い過去と近い過去を表現しました。サウンドトラックのエコーにインスピレーションを受け、プールサイドでのシーンに懐かしさを感じさせるために、ショットのハイライト部分を特徴的な方法で光輝くように強調しました。これには、キーヤーとDaVinci ResolveのOFXのグローツールを使用しました。

イーウェイ・チャイ氏:将来に備えて、本作は最高品質の8Kで撮影しました。そのフッテージをMac Proでカラーグレーディングしました。まず、デュアル1080 Tiで映画用にP3で行い、その後、テレビ用に709 ProResバージョンを作成しました。それから、DaVinci ResolveプロジェクトファイルをiMac Proに移動し、HDR出力用に再度グレーディングしました。これは弊社、Mocha Chai LaboratoriesがDolbyに認定され、スタッフがDolby Vision HDRの研修を受けたため可能となりました。

イーウェイ・チャイ氏:DaVinci Resolveのカラーマネジメントにより、これらのカラースペース間においてシームレスなワークフローが実現し、8KのRAWフッテージを処理する上でも全く問題が生じませんでした。弊社は、今後もDaVinci ResolveをDolby Vision HDRプロジェクトに引き続き使用して行く予定です。最先端のテクノロジーが使用できることで、作品の視覚面をさらに向上させ、クライアントにより優れた製品を提供できます。


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[ DATE : 2018-10-11 ]
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