Blackmagic Designの発表によると、ロンドンのRed Bull Gaming Sphereにおいて、URSA Mini Pro、Micro Studio Camera 4K、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4K、DeckLink 8K Proを組み込んだライブプロダクション・ワークフローが使用されているという。

多目的用途に対応したこのeスポーツスタジオは、ゲームプレーヤーのみならず、様々なレベルのトーナメント、イベント、ワークショップなどの舞台裏で働く人々のスキルを磨くために誕生した。システムインテグレーターのDreamtekは、高画質のゲームコンテンツを大画面に送信したり、Twitc、YouTube、Facebookなどにライブ配信したりするために、柔軟性が高く、低遅延のライブプロダクション・ワークフローを設計/実装したという。

Dreamtekのチーフエンジニア カシャン・バット氏は次のようにコメントしている。

私たちが一番心配していたのは、施設中で行われているゲームプレイを収録できるか、そしてゲームファンが納得する高フレームレートで配信できるかということです。ファンはそのレベルでないと受け入れません。そこで私たちは、あらゆるカメラ、PC、ゲーム機からキャプチャー、収録、再生が可能なIP/SDIのインフラを考案しました。

ネットワークの中心となっているSmart Videohubは、ゲームプレイの出力だけでなく、URSA Mini Pro、Micro Studio Camera 4K、そしてプレーヤーの感情やリアクションを捉える12台の小型“ゲーマーカメラ”ユニットからのライブフィードも扱っています。DeckLink 8K Proキャプチャーカードは、12G-SDIを介した高解像度の再生が可能です。eスポーツの世界では、高フレームレートでゲームプレイを扱えることが率直に言って絶対必要です。

DeckLink 8Kは私たちが必要とする柔軟性と制作価値を備えており、イベント中にのゲーム機を何台使用したとしても対応できます。

URSA Mini ProカメラからのSSD収録、マルチチャンネルH.264エンコーダーからストリーミングサーバーへのフィード、4K収録用の複数台のHyperDeck Studio Miniなどを含む、マルチキャプチャー・メソッドがシステムを通じて採用されている。

ワークフローを簡略化するために、H.264に対応していることは特に重要でした。対戦型ゲームは数時間続くことがあるので、予めトランスコードを行い、ストレージに必要なデータ容量を減らす必要があります。

複数のプログラムのスイッチングには、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kが使用されている。これにより、Red BullはSphere内の異なるエリアで同時に行われている複数のイベントを全てカバーすることが可能となった。

コメンテーターやプレゼンターをゲームプレイの映像にオーバーレイできるように、グリーンバックを設置したスタジオスペースも備えているので、4列のM/Eバス、そしてATEMのクロマキー・コントロールは必要不可欠です。

Red Bullは、最先端のコンテンツで世界的に高い評価を得ていますが、これはeスポーツ市場への参入によるものだと思います。Blackmagic Design製品は信頼性の高いキャプチャ、配信、コントロール、撮影を実現できるため、Blackmagic Design製品を採用したワークフローは、私たちが必要とする制作価値を提供してくれると最初から確信していました。ソリューションの調達、事前設定、設置、テストなどを厳しいスケジュールでこなす必要のあるインテグレーターにとって、Blackmagicワークフローは値千金であると言えますね。