Blackmagic Designは、AMD Radeon RX Vega 56を搭載した外付けグラフィックプロセッサー「Blackmagic eGPU Pro」を発表した。希望小売価格はUS$1,199(国内:税別149,000円)。2018年11月下旬より、apple.comから購入可能。

Blackmagic eGPU Proは、DaVinci Resolveなどのクリエイティブ・ソフトウェアや、3DゲームおよびVRなどの加速を目的として設計され、オリジナルのBlackmagic eGPUモデルの2倍近いパフォーマンスを実現。13インチのMacBook Proの内蔵グラフィックと比べると、最大22倍速のパフォーマンスが得られるとしている。

8GBのHBM2 RAM、410ギガバイト/秒のバンド幅に対応した2048-bitのメモリーインターフェースや、最大10.5TFLOPSの処理能力がある56の個別の演算ユニットを搭載。AMD Radeon RX Vega 56のピクセルフィルレートは、94ギガピクセル/秒。さらにBlackmagic eGPU Proは、AppleのMetalグラフィックステクノロジーをサポートしているため、GPUにほぼ直接アクセスでき、ゲームやアプリケーションのグラフィックと演算性能を最大限にできるとしている。

オリジナルのeGPUモデルの2倍近いパフォーマンスを実現しており、13インチのMacBook ProでDaVinci Resolveを使用しているユーザーは、Blackmagic eGPU Proを使用すると、ノイズ除去など、GPUに大きく依存する処理が最大22倍速まで加速されていることに気づくとしている。また、DaVinci Resolve 15はマルチGPUおよびMetalを完全サポートしている。

Blackmagic eGPU Proは、1ブロックのアルミニウムを押し出して形成されており、独自の吸排気用グリルで対流冷却を行い、効率的に放熱する。また、冷却システムは静音性に優れているという。

キーボード、マウス、Thunderboltモニター、大画面HDMIテレビ、5Kディスプレイ、VRヘッドセット、高速ストレージなどを接続して使用可能。また、2つの40Gb/s Thunderbolt 3接続、4端子の内蔵USBハブ、DisplayPort、HDMIを搭載。インターフェースは人間工学に基づいて配置されているため、周辺機器のすばやい接続、取り外しが可能だとしている。

Blackmagic eGPU Proには電源が内蔵されているため、GPUに給電しながら、Thunderbolt 3を介して、85Wのダウンストリーム電源をラップトップや周辺機器に供給して充電可能。電源は100V~240Vに対応し、一般的なIEC電源コネクターを搭載しているため、世界各地で使用可能。

Blackmagic DesignのCEO、グラント・ペティ氏は次のようにコメントしている。

新製品、Blackmagic eGPUは、オリジナルモデルであるBlackmagice GPUの2倍速のパフォーマンスを実現する、エキサイティングな製品です。

DaVinci Resolveで編集、カラーグレーディング、プロ仕様のビデオの作業を行っている場合、あるいは3Dゲームをプレイしたり、VRの作業を行っている場合など、Blackmagic eGPU Proは、最新かつ最先端のグラフィック・パフォーマンスと演算アクセラレーションを提供します。あらゆる作業をスピードアップして、驚異的なルックが得られます!