写真上「IF8K-UCN」、写真下「IF8K-FSCC」

株式会社朋栄は、InSync Technology Products社製8Kアップコンバーター 「IF8K-UCN」、8Kフレームシンクロナイザー「IF8K-FSCC」を2018年10月より発売開始した。IF8K-UCNおよびIF8K-FSCCは、InSync Technology Ltd.が開発し、朋栄がワールドワイドに独占供給する。

IF8K-UCNは、HDまたは4K UHDを8K DG(デュアルグリーン)にアップコンバートする機能を搭載したフレームシンクロナイザー。HD-SDIまたはQuad link 3G-SDI(3G-SDIx4)を入力し、octa link 3G-SDI(3G-SDIx8)にて8K DGで出力、8K DG出力は標準で2分配出力する。BBまたは3値シンクによるリファレンス入力に対応。リダンダント電源を標準搭載し、長時間の運用にも安定した動作が可能。

対応するフレームレートは、HDで59.94iまたは60i、4K UHDで59.94pまたは60p。フレームレート変換機能は搭載せず、8K DGは入力したフレームレートにて59.94pまたは60pとして出力される。入力信号の色域は、ITU-R BT.709またはITU-R BT.2020を選択でき、Video Payload IDによる自動設定も可能。出力の色域は、ITU-R BT.2020固定。

IF8K-FSCCは、8K-422映像信号用のフレームシンクロナイザー。Quad link 12G-SDI(12G-SDIx4)または16 link3G-SDI(3G-SDIx16)で非同期入力される8K-422信号を、外部リファレンス信号に基づいて同期してQuad link 12G-SDIで出力することが可能。フレームレート変換は行わず、59.94pまたは60pの入力に対応する。映像信号のレベル、輝度レベル、クロマレベル、クロマ位相、ブラックレベルを調整するビデオプロセス機能、ホワイトバランス、ブラックバランス、ガンマを調整する色補正機能、外部同期信号に対して水平/垂直の位相を調整する位相調整機能、映像処理に伴う遅延に対し音声を遅延させる音声遅延機能を搭載。

また、IF8K-FSCCはオーディオ入出力としてMADIインターフェースを搭載しており、音声マルチプレクサ/デマルチプレクサ機能も使用可能。MADIに入力する32チャネル以上の音声信号と、SDI入力に重畳されている最大32チャネルの音声信号の中から、最大32チャネルの音声信号を任意に選択して、SDIに重畳して出力でき、同時にMADIからも出力する。

なお、IF8K-UCN、IF8K-FSCCは2018年11月14日~16日に幕張メッセにて開催される「Inter BEE 2018」の朋栄ブース(ホール3/No.3509)で展示される。