株式会社エーディテクノは、advoli Limited社製の組込型GPU搭載HDBaseTグラフィックカード3機種を2018年12月下旬より発売する。希望小売価格は全てオープン、市場想定価格とラインナップは以下の通り。

  • 「TA6 Performance(型番:TA6_P)」:税別370,000円前後
  • 「TA6 Distance(型番:TA6_D)」:税別320,000円前後
  • 「TB6 Standard(型番:TB6_S)」:税別250,000円前後

advoli HDBaseTグラフィックカードはビデオ拡張インタフェース「MXM3.0/3.1」規格のスロットと、HDBaseT送信機回路を搭載したPCIe 16スロットタイプグラフィックカード。HDBaseT送信口を6系統搭載し各送受信機器間をCAT 5e/6ツイストペアLANケーブルで接続。非圧縮の映像(HDMI)・音声(HDMI)・リモコン制御(IR)信号を最大150Mで伝送可能。グラフィックカードに搭載されたGPUにて画像処理を行い、最大4K@304:4:4(10.2Gbps)フォーマットの映像を各ポートより同時出力ができる。ドライバーはAMDより提供された標準Radeonドライバーにて動作するため、Windowsのミラーリングや拡張表示等、設定を容易に行うことができる。

また、双方向でのリモコン制御(IR)パススルー伝送やターミナル経由にてRS-232-Cシリアル信号、CECをエミュレートし伝送するエミュレーションコントロール機能、グラフィックカード上のHDBaseT出力ポートから受信機までの信号伝送の確立や伝送距離、状況等をモニタリングする診断機能も備えており、LANケーブル取り廻しの問題など、設置環境にて起こりうる伝送問題を解決するツールとして利用できるとしている。同社では同製品の取扱いに伴い、同グラフィックカード搭載済み業務用組込型カスタムPCを利用用途に合わせた形で提供する予定だ。

なお、advoli HDBaseTグラフィックカードは2018年11月14日~16日に幕張メッセにて開催される「Inter BEE 2018」の同社ブース(ホール2/No.2503)にて展示予定。