クラウディアン株式会社は、同社のオブジェクトストレージ製品「CLOUDIAN HYPERSTORE(以下:HYPERSTORE」と、メモリーテック株式会社のファイル管理システム「カレイダ アーク」が相互接続性を公式認定したことを発表した。

カレイダ アークは、メディア資産を一元管理できるシステムで、従来、メディア資産の管理保存にはLTOテープが使われることが多く、過去アーカイブ映像や画像ファイルを探すために人手や時間がかかることや、アーカイブ資産の量が増えると保管スペースの確保と維持に苦労することもあり、そういった課題を解決するために、カレイダ アークは以下の点が強化されているという。

  • Amazon S3とMicrosoft Azureサービスとの連携
  • S3互換のHYPERSTOREオブジェクトストレージとの連携
  • ファイルやメタデータ管理の利便性の向上
  • 検索機能の高速化
  • 柔軟な権限設定

また、HYPERSTOREとカレイダ アークとの相互接続性が確認できたことから、両製品を連携して使うユーザーにとってのメリットを以下のように挙げている。

(以下、プレスリリースより引用)

  • 運用を停止せずに、簡単にハードウェアを追加していけるので、データのストレージ容量を小規模から無制限に柔軟に拡張できます。今後どの程度まで増加するかの想定が難しい4kや8kなどの高精細映像資産の管理保存においても、ストレージ容量を必要性に応じて段階的に増やせます。
  • カレイダ アーク のメタデータやタグによる高速検索機能や、ファイルのプレビュー機能を使って、HYPERSTOREに保管したデータの検索や取り出しを即座に行うことができます。
  • 複数データセンターへのデータ複製と分散保存によるデータ保護機能が標準装備されています。この機能により、メディア資産の複製テープを倉庫などに人手で運搬し保管するといった手間が不要になります。
  • HYPERSTOREはマルチクラウド対応しており、HYPERSTOREからAWS、Microsoft Azure、Googleなどのパブリッククラウドへの自動階層化ができます。機密性が高いデータや利用頻度の高いデータはオンプレミスのストレージに保管し、利用頻度が低くなったデータはクラウドストレージに保管するなどの管理をカレイダ アークで行うことが可能になります。

なお、2018年11月14日~16日に幕張メッセにて開催される「Inter BEE 2018」の同社ブース(ホール8/No.8407)にてカレイダ アークとHYPERSTOREの連携についてデモ展示を行う。