DeckLink Duo 2

Blackmagic Designの発表によると、エピックゲームズのリアルタイムエンジン「アンリアル・エンジン4.21」がBlackmagic DesignのDeckLink 8K Pro、DeckLink Duo 2、DeckLink 4K Extreme 12Gキャプチャ・再生カードのサポートを開始したという。エピックゲームズによるSDKバイナリおよびソースコードは、エピックゲームズのアンリアル・エンジンのマーケットプレイスから無償でダウンロード可能。

アンリアル・エンジンは、VRおよび拡張現実の世界を作成するソリューションを世界中に提供しており、高いレベルを求めるアーティストの要求にも応えられるように設計されたツールを搭載していながら、個人デベロッパーでも大規模のクリエイティブチームでも規模を問わずに使用できる柔軟性があるとしている。

アンリアル・エンジンは、バージョン4.20で1080p60までのHDMIおよびSDIキャプチャ・再生のサポートを追加。4.21では、増え続ける生放送やバーチャルプロダクションのワークフローでの使用に対応するため、多数の新機能が追加された。その中で鍵となる新機能がBlackmagic DesignのDeckLink製品のサポートおよびSDKだという。

DeckLink 4K Extreme 12G

これにより、アンリアル・エンジンのユーザーはキャプチャ・再生カードであるDeckLinkを使用できるようになり、カメラ、コンピューターソース、デッキ、ライブフィードを編集、エフェクト、放送デザインシステムに直接キャプチャ可能となった。

エピックゲームズのUnreal Engine Enterprise本部長のマーク・ペティット氏は次のようにコメントしている。

ペティット氏:放送および映像制作だけでなく、軍のシミュレーション、ゲーム制作、モーションキャプチャにおいて、簡単に高品質のビデオをVRや拡張現実の空間に取り込めることは必須です。Blackmagic DesignのDeckLinkシリーズを使用することで、ユーザーはハイエンドのビデオおよびオーディオでの作業を効率的かつ簡単に行えます。

DeckLinkのサポート追加によるもう一つの利点は、Blackmagic Designが豊富な放送や映像制作のソリューションおよびワークフローを取り揃えていることです。必要なものを網羅していて、キャプチャ用のカメラから、ライブキーイングやポストプロダクション用のソリューションまで扱っているため、ユーザーはすぐにこのサポートによるメリットを感じられるはずです。

DeckLink 8K Pro

(以下、プレスリリースより引用)

DeckLink製品およびアンリアル・エンジンのマーケットプレイスのSDKプラグインを使用することで、アンリアル・エンジン4.21には以下が追加される:

  • リアルタイムビデオ、オーディオ、タイムコード入力のサポート
  • キー&フィル出力のサポート、およびアンリアル・エンジンがレンダリングしたイメージをキャプチャーし、SDIフィードを介して出力する機能のサポート
  • YUVの読み取り、および8-bitまたは10-bit RGBへの変換機能
  • アンリアル・エンジンをビデオ入力に同期、あるいはビデオ出力とゲンロックする機能
  • Blackmagic Media ExpressでSDI入力フィードをキャプチャーする機能
  • 1080p60までのプログレッシブおよびインターレースHDのサポート。将来的に4Kも対応予定。
  • オーディオおよびタイムコードの読み取り機能
  • アンリアル・エンジンのタイムコードとの入力同期
  • Blackmagic Media Expressソフトウェアを介してアンリアル・エンジンのタイムコードのコントロール