PRONEWS

  • imgABOUT
  • imgTWI
  • imgFB
  • imgYTU

トップ > 特集 > [InterBEE2018]世界中の映画業界から信頼を得ているDuclos Lensesのマシュー・デュクロス氏に聞く

News

[InterBEE2018]世界中の映画業界から信頼を得ているDuclos Lensesのマシュー・デュクロス氏に聞く

2018-12-10 掲載

InterBEE開催に合わせてDuclos Lensesの最高執行責任者蒹プロジェクトマネージャー、マシュー・デュクロス氏が来日。Duclos Lensesはレンズの販売からシネマレンズの修理、モディファイを提供する米国カリフォルニアのシネマ業界向けのレンズサービス。マット氏自身はシネレンズ業界でも有名なブログ「The Cine Lens」の運営者でもある。

今回の来日を機会に、マシュー氏自身についてや、Duclos Lensesではどのようなサービスが人気なのか?話を聞いてみた。

――マシュー氏は最高執行責任者やプロジェクトマネージャーだけでなく、レンズテクニシャンとしても活躍されています。一体どのようにしてレンズの技術を学びましたか?

私の父もレンズテクニシャンで、映像用の光学機器の修理とメンテナンスに30、40年関わっています。私が小さい時から、父はすでにレンズの業界に携わっていました。そして私が13、14才ぐらいになると、父から色々とレンズの技術を教わり始めました。最初は簡単なパーツを集めたり、父がバラバラにしたレンズの掃除などから始まり、次第にレンズの組み立てを行うようになりました。

私は小さい頃からレンズの勉強しており、ずっとレンズに関わる人生を送っています。だから自称“レンズおたく”なのです。

マシュー氏のPASSに書かれた自筆の「レンズおたく」の文字
――Duclos Lensesのロゴが気になります。なぜダブルガウスなのでしょうか?

会社設立当初は、別のロゴでした。しかし、Duclos Lensesを使っていただいた有名な監督の作品で、クレジット表記していただく機会があったのですが、当初のロゴは線が細すぎてしっかりと見えませんでした。そんな悲しい機会をきっかけに、もう少し目立つ線の太いロゴがないか?と考えたときに思いついたのが現在のロゴです。

基本的なダブルガウスのコピーではなく、ちょっとだけアレンジを加えてこの形になりました。

――Duclos Lensesのサービスを教えていただけますか?また、どのようなメーカーのレンズが可能なのでしょうか?

当社には11名のテクニカルスタッフがいて、修理やカスタマイズをサービスしています。落としてしまった場合も修理しますし、お客様の要望に応えたカスタマイズを行っています。最近の傾向ですとKOWAのレンズの修理が多いです。

ロシア製のレンズ以外なら修理可能です。なぜロシア製のレンズが駄目かというと、ロシア製はパーツの品質がよくありません。すごく時間をかけて修理をしてお客様に戻しても、結局短時間で壊れて戻ってきてしまいます。なので、ロシア製のレンズは一切受け付けていません。

――近年のレンズ業界のトレンドとして、スチルレンズメーカーがシネマレンズを発売する例が増えています。それをどのように思われますか?

流れとしては効率的なのではないかと思います。スチルレンズを作っているメーカーが、知識や技術を使ってシネマレンズを出して、そこからお客さんからのフィードバックや評価を受けて、さらによいシネマレンズを生み出すことができるのではないかと思います。

――中国のメーカーからも交換レンズの発売が多くなってきています。その中でも特に中国製のシネマレンズをどのように思われますか?

これまで、中国製のレンズはそれほど耐久性がよくなく、ハードに使うには不向きでした。けれども、今では高額なシネマレンズの変わりとしてお手頃なシネマレンズというポジションとしては非常にいいのではないかと思います。

中国製の交換レンズはそれほど品質の高いものではありません。修理というものを求めるレベルのものではないと思います。

ただ、中国の交換レンズに対して、否定的なわけではありません。たとえば、スチルを撮っている人が動画撮影をはじめてみようという場合や、ビギナーの方には需要があるのではないかと思います。マーケットとしても確実にそこにポジションがあると思います。

――最後の質問になります。Duclos Lensesで働いていてどのような時に一番幸せを感じますか?

「このレンズは本来もっと性能はもっといいはずなのに…」という思いで、お客様は当社にレンズを持ち込みます。

そして私達は、バラバラにしてきれいにクリーニングして、もう一回組み立てて正しいポジショニングに戻します。パズルを組み合わせるような感覚でもあります。そして、持ち込まれたときよりもさらにいいものが撮れるようになったときがもっとも満足感を感じます。

左からマシュー・デュクロス氏と最高財務責任者蒹ビジネスマネージャーのミシェル・デュクロス氏
■映画業界から頼られるシネマレンズモディファイ、リペアサービスを銀一で代行中

銀一では、Duclos Lensesで行われるモディファイ、リペアの代行を行っている。細かなリクエストを伺って、やり取りを代行してくれる。

銀一で代行を行うことによって、日本語で対応や丁寧に送れる梱包発送や銀一ならではの発送のノウハウ、日本円での支払いが可能などのメリットがある。

Duclos LensesではMilvus95mmフロントリングやOtus95mmフロントリング、Otus114mmフロントリング、PLエクステンションチューブなどのアクセサリーをラインナップしている

[ Category : , , ]
[ DATE : 2018-12-10 ]
[ TAG : ]

この記事に関連する記事一覧

[Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019]Vol.16 会場で気になったあれこれ

txt・構成:編集部 美しい肌の色調と滑らかなボケ味を実現したPLプライムレンズ「Sumire Prime」 キヤノンは、NABで発表したSumire Prim... 続きを読む

[CP+2019]銀一ブース:カメラアクセサリー、バッグ、スタビライザー、マイクなどの取扱いメーカー製品を展示

国内外各社のカメラアクセサリーを数多く扱う銀一は、ブース内をメーカーごとに区切った展示となった。約30社あまりの取扱いメーカーがあることからそのすべてを紹介することはできないが、主... 続きを読む

[InterBEE2018]銀一ブース:撮影に必要なアクセサリーを多数出展。SteadicamのM-1 VoltやAir25などを国内初披露

撮影に必要なアクセサリーを豊富に揃える銀一は、今回デジタル一眼や小型ビデオカメラなどで手軽に移動撮影が行えるモーションコントロールシステムSyrp(シロップ)の新型や、... 続きを読む

[CP+2018]銀一ブース:照明機器、バッグ、スタビライザーなどの幅広い製品を展示

銀一ブース 360°全天球動画 RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google Chromeブラウザおよびi... 続きを読む

[InterBEE2017]銀一ブース:RØDE、Steadicam、Really Right Stuffなど、新製品を多数展示

撮影周辺のアクセサリーを豊富に扱っている銀一では、RØDEのマイクロホンやSteadicamのカメラスタビライザー、Chroszielのマットボックス、Tiffen Filterの... 続きを読む

[CP+2017]銀一ブース:Really Right Stuff製品を国内初公開!ATOMOSレコーダーも各社カメラと組み合わせて展示

銀一は国内外の各種映像機材販売およびレンタルのほか、撮影スタジオ設計・施工、撮影、DTPシステムの販売など幅広く手掛けているが、同社のオリジナル輸入商品以外を取り扱うコーナーとして... 続きを読む

[InterBEE2016]銀一ブース(動画)

InterBEE2016の銀一ブース動画です。 ... 続きを読む

[CP+2016]銀一ブース:ATOMOS製品を含むビデオ関連製品からバッグ・ウェアまで幅広く展示

同社はプロ用写真機材の輸入や販売をおこなっており、今年も写真用品を中心に様々な商品を出展した。扱っている製品はビデオでも使用できるものも多く、デジタル一眼による動画撮影が盛んになる... 続きを読む

[InterBEE2015]銀一ブース:RODE社製VideoMicro、Boompole Proなどの新規取扱品を展示。Steadicamライナップのデモも開催

銀一ブース 360°全天球動画 写真用品を中心に映画系機材を扱う銀一。特に同社が代理店を務める「Steadicam」はカメラスタビライザーの老舗であり、小型カメラ用から35m... 続きを読む

特集記事

新世紀シネマレンズ漂流 新世紀シネマレンズ漂流
シネマレンズを中心に一眼やミラーレスデジタルカメラの動画撮影機能と組み合わせて使われる交換レンズの最新動向を紹介する。
BIRTV2019 BIRTV2019
中国・北京の中国国際展覧中心で開催された展示会「BIRTV 2019」をレポート。
SIGGRAPH2019 SIGGRAPH2019
世界最大のコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する学会・展示会SIGGRAPH2019をレポート。
QBEE2019 QBEE2019
九州放送機器展(QBEE)をいつもの会場練り歩き方式でレポート。
4K・8K映像技術展Report 4K・8K映像技術展Report
東京ビッグサイト青海展示棟にて開催された4K・8K映像技術などの最新技術が一堂に出展する「通信・放送Week2019」をレポート。
DSJ2019 DSJ2019
幕張メッセで開催された国内最大のデジタルサイネージの展示会「DSJ2019」をレポート。
Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019 Digital Cinema Bülow VIII~Cine Gear 2019
米国ハリウッドのパラマウントスタジオ内で開催された映画撮影機材の専門展示会「Cine Gear Expo」をレポート。
After Beat NAB SHOW 2019 After Beat NAB SHOW 2019
東京・秋葉原のUDXにて開催されたAfter NAB Show 2019をレポート。
NAB2019 NAB2019
米国ネバダ州ラスベガスにて開催される世界最大の放送機器展覧会「NAB2019」をレポート。
SXSW2019 SXSW2019
テキサス州オースティンで開催されたSXSW2019をレポート。
CP+2019 CP+2019
パシフィコ横浜にて開催されたカメラと写真の総合展示会「CP+2019」をレポート。
Film Shooting Rhapsody Film Shooting Rhapsody
いまだから知っておきたいフィルムの現状や伝統的な技術などを紹介する。
CES2019 CES2019
米国ラスベガスで開催された世界最大の国際家電見本市 CES2019をレポート。
PRONEWS AWARD 2018 PRONEWS AWARD 2018
2018年は映像業界にとってどんな年だったのだろうか。PRONEWS AWARDで部門ごとに振り返る。
10万円以下のジンバル選び 10万円以下のジンバル選び
一層注目が増している小型カメラジンバルをDJIやZHIYUN、FEIYU TECH、FILMPOWERの4社5機種に渡って比較紹介。

トップ > 特集 > [InterBEE2018]世界中の映画業界から信頼を得ているDuclos Lensesのマシュー・デュクロス氏に聞く