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[NAB2019:SHARP]NAB2019で小型8Kビデオカメラのプロトタイプを展示。戒能氏に開発中の8Kカメラについて聞く

2019-04-08 掲載

シャープは、2019年1月に行われたCES2019で小型8Kビデオカメラを展示。小型軽量の8Kカメラなんてまだまだ未来の話なんて思っていたら、突然の登場に驚いた人が多いのではないか。NAB2019では、電源が入り動作が可能なプロトタイプモデルが展示され、さらなる注目を集めそうだ。小型8Kビデオカメラの詳細な仕様について、シャープの戒能正純氏に話を伺うことができた。

開発中の小型8Kビデオカメラを手に持つシャープの戒能正純氏

電源が投入できて動作するモデルをNAB2019で展示

――現物を拝見すると、8Kで大きさを実現したことに驚きます。ボディはスチルカメラにも見えますね。

戒能氏:あくまでもビデオカメラです。メカシャッターは搭載されていません。

――Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kに似た印象を感じます。

戒能氏:同じマイクロフォーサーズだからでしょうか。確かにイメージは似ていると思います。しかし、Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kとは値段やターゲットも異なると考えています。

小型8KビデオカメラにVocasのフォロフォーカスを搭載した状態
――製品はどのような状態でしょうか?

戒能氏:CES2019のときは、あくまでも開発発表でした。今回のNAB2019ではプロトタイプで、電源が投入できて動作するモデルを展示します。まだ、製品の出荷時期、価格などは未定です。仕様もここから変わる可能性があります。

自社製の4/3型8Kカメラ用CMOSイメージセンサーを採用

――なぜマイクロフォーサーズなのでしょうか?

戒能氏:昨年のCEATEC2018で4/3型の8Kカメラ用CMOSイメージセンサーを発表しました。そのフォーサーズサイズのセンサーを採用することで、マイクロフォーサーズとなりました。

カメラのイメージセンサー的には、フルサイズやAPS-Cなど大型のセンサーのほうが感度などの面でも有利ですが、フォーカスやレンズの精度がシビアになります。本製品は、価格を抑えてできるだけお客様に提供したいと考えて開発をしており、コストや性能とのバランスを考えるならば、マイクロフォーサーズサイズが妥当と考えました。

――8Kカムコーダー「8C-B60A」はアスロトロデザインとの技術協力を得て開発されました。今回の8Kマイクロフォーサーズビデオカメラは他社との技術協力などありますか?

戒能氏:8C-B60Aはアストロデザインと一緒の開発で、アストロデザインの技術で作り上げましたが、こちらはシャープオリジナルのデバイスです。アストロデザインは関わっていません。

――価格はどの程度を予定していますか?

戒能氏:一応、3,000ドルから5,000ドルの間にしたいと考えていますが、まだ決まってはいません。

――コーデックは何を搭載予定ですか?

戒能氏:H.265です。性能的にはH.265とH.264の両方できます。しかし、圧縮率が高くて、画質重視の10ビットで記録したいとなるとH.265が重視されると思っています。

――フレームレートなどを教えてください。

戒能氏:8K30Pまで対応します。24Pや25Pを搭載予定ですが、性能的には30Pまでです。60Pには対応しません。

――インターフェイスはどのようなものを搭載予定ですか?

戒能氏:記録メディアはSDカードに対応します。ビットレートは200Mbpsまでなので、ごく普通に出回っているUHS-Iのメディアを使うことができます。

HDMIで8Kテレビとつながります。試作品の段階ではミニHDMIを採用していますが、最終的にはフルHDMIを搭載予定です。

ミニXLRポートとステレオミニジャックのインとヘッドホン端子やUSB Type-Cで充電できることを考えています。液晶モニターはフルHD対応の5.5インチタッチパネルで、バリアングルに対応します。

記録メディアはSDXCのUHS-Iに対応する ミニXLRポート、ミニHDMI、USB Type-C、ヘッドフォン、マイク端子を搭載
――こちらを開発されるうえで、すでに発売中の8C-B60Aの技術を応用や、特に意識したことなどありますか?

戒能氏:8C-B60Aとはまったくターゲットや考え方が違います。8C-B60Aは放送用途にも使えるように低遅延で出力できたり、12G SDI4本で2サンプルインターリーブで出したり、中身もFPGAで組まれていたりします。こちらはSoCを使ってできるだけ価格を抑えた8Kカメラを実現したいという意図の元に開発しています。設計思想が180°異なるものだと思っています。

ドローンに載せたり、VRレンズを付けて8K解像度でVR映像を撮れる、8Kらしいアプリケーションを広げやすいサイズ感で実現できるカメラになると思っています。

液晶モニターは大型の5.5インチを搭載。タッチスクリーンで操作が可能
――最後に、小型8Kビデオカメラは民生用として販売される予定でしょうか?

戒能氏:海外は民生用の販路で販売しません。業務用のセールスチャンネルで流通する予定です。国内も含めてどのように販売するのかは検討中の段階です。

バリアングル液晶を採用しており、自撮りも不可能ではない

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[ DATE : 2019-04-08 ]
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