Canonブース動画

360°全天球動画

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高解像度でありながらもトロッとさせるボケ味を実現したPLマウントレンズ「Sumire Prime」

もっとも注目は、キヤノン初のPLマウントレンズ「Sumire Prime」だ。これまでEFマウントのプライムレンズを7機種発売してきたが、Sumire PrimeもEF Primeと同じ7機種ラインナップする。国内では2019年6月に24mm、35mm、50mmを発売し、2019年8月に85mm、9月に14mm、12月に135mm、2020年1月に20mmの順番で発売される。

Sumire Primeの専用展示ブースを設置

ブースではフルサイズシネマカメラと組み合わせて特徴的な描画を確認できるようになっていた

特徴はルックで、基本スペックは現行のEF Primeと同じで、明るい解放T値や暖かな描写やアンバー系のカラーバランスを踏襲している。Sumire Primeは、さらに独特な光学設計によって、なめらかでとろけるようなボケ味を実現している。

特に人物を撮ったときに美しく際立たせるように、美しいスキントーンであったり滑らかなボケ感実現する、キレキレのレンズと違うコンセプトのレンズになっている。

これまでのレンズはピントの芯があり、ピントのピークからいきなりなだらかにボケていくという特徴があった。Sumire Primeは、芯があるけれどもコントラストがちょっと弱いっていうような印象だ。カリッとしてるレンズではなく、雰囲気が出るといったところだろう。

Sumire PrimeはPLマウントで発売されるが、EFマウントへの有償サービス交換というのを予定している。なお、現行のEFプライムレンズについてはマウント交換の対応予定はないとのこと。

Sumire Primeの50mmとEOS C700 FFと組み合わせて展示

Sumire Primeの85mmとEOS C700 FFと組み合わせて展示

XAシリーズに4Kモデルの新機種登場

小型ハンドヘルドの「XA」シリーズにXA55、XA50、XA45XA40の4機種新製品が登場した。そのうちの1インチ4K CMOSセンサーを搭載したSDI端子搭載機種「XA55」と、光学20倍ズームレンズ搭載4K 30Pスタンダードモデルの「XA40」が国内でも販売される注目機種だ。2機種とも4K30Pだが、XA55のほうは画質もしっかりと高画質モデル、XA40のほうはスタンダードモデルとなってる。今回のXAシリーズの4Kモデル投入によって、キヤノンの業務用ビデオカメラはすべて4K対応となった。

2機種を特徴をまとめると、XA55はSDI搭載でフルHDの60i記録もできる。4K記録時でもフルHDの60i出力が可能。放送用途を意識したモデルになっている。XA40は、値段もかなり抑えられていて、ローバジェットで機動性もほしいというユーザーに向いていそうだ。

XAシリーズで初めて1.0型CMOSセンサーを搭載したXA55

4K映像を光学20倍ズームで撮影可能なXA45。こちらは国内未発表モデル

4K UHD放送用に設計された2本のポータブルズームレンズ放送用レンズを展示

放送用レンズの新製品は2機種。高い機動性と小型軽量の「CJ18e×28B」と「CJ15ex8.5B」が展示された。両機種ともHDに同倍率、焦点距離のレンズがラインナップされているモデルで、今回はそちらの運用性を変えないまま4Kカメラ対応として登場した。

どちらも小型軽量ボディで、肩担ぎの可能なサイズを実現。キヤノンのポータブルな放送用レンズがもつコンセプトを踏襲するものになっている。

CJ18e×28Bは、望遠端最大1000mmの焦点距離を特徴としている。2倍のエクステンダーを使用しており、通常の望遠撮影は500mmだが、2.0Xエクステンダー使用時は1000mmを実現する。ネイチャー撮影や遠方を撮る報道取材でもサポートを組まずに使えるレンズとなっている。

28-500mm(内蔵2Xエクステンダの使用時は56-1000mm)に対応するCJ18ex28Bレンズ

CJ15ex8.5Bは、バリアングルプリズムという技術を搭載しており、防振性能の機能を持つ。ズーム全域で防振機能を有しているので、車載カメラであったり、持ち運びなどの担ぎ撮影時に有効なレンズといえそうだ。

キヤノン独自のバリアングルプリズム(VAP)画像安定化技術を搭載したCJ15ex8.5B

業務用ディスプレイがファームウェアアップデートで約30の機能追加や改善を実現

キヤノンの業務用ディスプレイ6機種がファームウェアアップデートを発表した。対象機種は、DP-V2421/2420、DP-V2411、DP-V2410、DP-V1710/1711で約30の機能が追加、改善される。ファームウェアのリリースは2019年6月を予定している。

主な機能を3つピックアップして紹介すると、マルチ画面表示、LUT比較表示の機能が拡充して、4K映像と2K映像の同時表示が可能になる。これまで4Kと2Kの映像信号を入れてしまうと、片方がブラックアウトをして表示ができなかったが、アップデートで4K60Pの映像と2K59.94iの映像を入力しても、両方とも表示ができるようになる。4K映像と2K映像が混在する撮影現場や編集現場でシステムを構築したいユーザーに最適なアップデートといえそうだ。対象はDP-V2421、DP-V2411、DP-V1711の3機種。

HDR/SDRとLUTの比較表示が拡充される。これまでもHDRの映像をSDRに変換して、比較することは可能だったが、その際に波形モニターがHDRの入力信号だけしか表示できなかった。今回から変換後のSDRの波形モニターや変換後のLUTの波形モニターが見れるようになった。対象はDP-V2421、DP-V2411、DP-V1711の3機種。

Payload IDの新規格に対応するようになる。今までBT.2020やBT.709に合わせて自動で切り替えるモードが入っていたが、今回からPQとHLGに応じて自動で切り替えるファームも公開される。対象はDP-V2421/2420、DP-V2411、DP-V2410、DP-V1710/1711の6機種。