Shure Incorporatedは小型(5mm)無指向性ラベリアおよびヘッドセットマイクロホン製品ライン「TwinPlex」を2019年5月24日に発売する。

同製品は、シアターやブロードキャストといった過酷な環境にも耐えられるように設計されている。特許出願中の新しいカプセルテクノロジーにより、仕込みやすい筐体となっており、衣装の早変わりに最適なほか、サウンドクオリティーに影響を与えることなく衣装の下に仕込むことができるとしている。

TwinPlexラインは、4種類のラベリア(TL45、TL46、TL47、TL48)と軽量ヘッドセットマイクロホン(TH53)で構成されており、各種カラーに加え、アクセサリーやオプションが用意されている。デュアルダイアフラム無指向性デザインにより従来製品に比べて軸外減衰特性と低いセルフノイズを実現しており、声の明瞭度と温かみを忠実に届けるという。

極細のTwinPlexケーブルは、長期にわたる酷使をシミュレートした屈曲試験、伸張試験、せん断試験に合格。1.1mmと1.6mmが用意された塗装可能なケーブルは、巻き癖やねじれに強く、シールドを二重にしたらせん構造により、屈曲性能を実現している。

使用条件に関係なく音響性能を発揮できるように開発およびフィールドテストにおいて限界を追求しており、超疎水性ナノコーティングと交換可能な耐汗性周波数キャップは、汗や湿気による音のこもりを防止する。また、メディカルグレードのケーブルテクノロジーにより、衣装のデザインや想定される用途につきものの過酷なスケジュールにも対応できるという。

Shure Incorporatedのシニア・グローバル・プロダクト・マネージャーであるジョン・ボーン氏は次のようにコメントしている。

ボーン氏: TwinPlexの開発に当たっては、開発のあらゆる段階で、業界の第一線で活躍するプロフェッショナルから貴重なご意見をいただき、その声を確実に反映させるために膨大な数のプロトタイプを試しました。その結果、カラー、コネクター、ケーブル、周波数レスポンス、感度の組み合わせで60種類以上のバリエーションがある包括的なポートフォリオが完成し、驚くほどのサウンドクオリティーとこれまでにない耐久性が要求される用途にも対応できるようになりました。