クラウディアン株式会社は、VMware Cloud Providerプラットフォームの主要コンポーネントである「VMware vCloud Director」から直接管理可能なVMware Cloud Provider対応の100%ネイティブS3互換オブジェクトストレージソリューション(object storage)を発表した。vCloud Director対応のクラウディアンオブジェクトストレージは2019年7月に提供開始予定。

同ソリューションにより、VMware Cloud Providerは、機能豊富なストレージ基盤を無制限にて提供可能となる。また、付加価値サービスも新しく強化され、S3互換アプリケーションのエコシステム活用で、容量集約型のデータ保護、管理、および分析が実現可能だとしている。

S3 API完全互換性に加え、クラウディアンは小規模から始めながら、中断なく1エクサバイトまで柔軟に拡張する機能を提供する。クラウディアンのその他の主な機能には、マルチテナント機能、課金やサービス品質管理などの統合管理ツール、データの暗号化、セキュリティとコンプライアンスのためのWORM(Write Once, Read Many)および複数のデータセンターにまたがってストレージ管理を容易にするための地理的分散機能がある。

vCloud Director対応のクラウディアンオブジェクトストレージ利用で、VMware Cloud Providerはクラウディアンのテクノロジーソリューションのパートナーシップとベネフィットが活用可能になる。そして、下記のような付加価値サービスが提供可能だとしている。

  • ストレージ・アズ・ア・サービス(STaaS)
  • バックアップ・アズ・ア・サービス(BaaS)
  • アーカイブ・アズ・ア・サービス(AaaS)
  • デザスタリカバリ・アズ・ア・サービス(DRaaS)
  • ビッグデータ・アズ・ア・サービス(BDaaS)
  • コンテナ・アズ・ア・サービス(CaaS)
  • ソフトウェア開発

VMware Cloud Providerは、クラウディアンをストレージアプライアンスまたはソフトウェア定義のストレージとして、世界中のどこにでもデプロイが可能。どちらの場合でも、vCloud Directorは必要に応じて単一の場所から全てのストレージを管理し、ワークフローをネイティブに自動化する。