株式会社タムロンは、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用大口径超広角ズームレンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD(Model A046)」(以下:Model A046)を2019年7月25日に発売する。希望小売価格は税別125,000円。

Model A046は、「28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)」(以下:Model A036)の「使用頻度の高いズームレンズだからこそコンパクトに」というコンセプトを引き継ぎ開発されたレンズ。高い光学性能を保持しながら、小型・軽量であることを目指して設計。ズーム域をあえて焦点距離17-28mmとすることで、長さ99mm、質量420gの小型・軽量を実現したとしている。

ズーミング時に全長が変化せず撮影時の操作性が安定するため、コンパクトなカメラボディとのバランスも良く、機動力に優れているという。また、フィルター径Φ67mmと小さい。Model A036と同じフィルター径であるため、レンズキャップ、PLフィルターやNDフィルターなどを共通できる。

レンズ構成は11群13枚。3枚の非球面レンズに加え、光に対する異常分散性を有する特殊硝材LD (Low Dispersion:異常低分散)レンズ2枚と、さらに効果が高く蛍石に近い特性をもつXLD(eXtra Low Dispersion)レンズの計3枚を使用し、色収差をはじめとした諸収差を効率よく抑制するとしている。また、高い反射防止性能をもつBBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングの採用により、ゴースト・フレアの発生を大幅に低減。

広角端17mmでは最短撮影距離0.19mを実現し、最大撮影倍率1:5.2と高い倍率で被写体を捉えることが可能。また、望遠端28mmでも0.26mと短い最短撮影距離を保ちながら、最大撮影倍率は1:6を実現しており、近い被写体をより大きく、遠い被写体は小さく写すといった、遠近感を強調した超広角レンズ特有の表現を楽しむことができるという。

AF駆動にはレンズ位置を高精度に検出するセンサーと、AF制御に最適化されたステッピングモーターユニットRXDを搭載。被写体が動き続ける動体撮影や動画撮影でも的確にピントを合わせることができ、静粛性にも優れているため動画撮影時にレンズの駆動音が記録されにくいことも特長だとしている。

レンズ鏡筒の可動部や接合部など、主要な箇所に防滴用のシーリングを配し、レンズ内部に水が侵入しにくい構造となっている。また、レンズ最前面には撥水性・撥油性に優れたフッ素化合物による防汚コートの技術を搭載。水滴、手の脂などの汚れが拭き取りやすく、メンテナンスが容易だとしている。

Model A046はModel A036と同様に、ズームリングを前方に、フォーカスリングを後方に配置し、ズーミング時・フォーカス時の方向もModel A036と合わせており、シリーズを通して一貫した操作性で撮影のテンポを崩さないよう配慮されている。

Model A046はModel A036と組み合わせて使用することで、開放F/2.8通しの明るさを確保しながら超広角から中望遠までをカバー可能。2本合わせても970gと1kgを下回る。さらに、フィルター径がΦ67mmと同じため、レンズ交換時に取り外したレンズキャップをもう一方に装着でき、スムーズなレンズ交換をサポートする。また、PLフィルターやNDフィルターなどを共用することも可能。

その他にも、ファストハイブリットAF、瞳AF、ダイレクトマニュアルフォーカス(DMF)、カメラ内レンズ補正(周辺光量、倍率色収差、歪曲収差)、カメラによるレンズ本体ファームウェアアップデートなど、カメラの主な機能にも対応している。