株式会社シグマは、開放値F1.2の大口径単焦点レンズ「SIGMA 35mm F1.2 DG DN」を2019年7月26日に発売する(Lマウント用、ソニーEマウント用)。希望小売価格は税別190,000円。

SIGMA 35mm F1.2 DG DNは、同社が新たに開発、提案するミラーレス専用レンズシリーズの第一弾。Contemporary、Art、Sportsのコンセプトはそのままに、ミラーレスカメラの特徴であるショートフランジバックを活かした設計により、これまでにない仕様や性能の交換レンズを開発するとしている。

焦点距離35mmの大口径レンズとして最高性能を追求し、さらに開放値F1.2を実現した「ミラーレス時代のArtライン」。12群17枚のレンズ構成に、SLDガラス3枚、両面非球面レンズを含む非球面レンズ3枚を最適に配置。ショートフランジバックの特性を生かした光学設計に加え、歪曲収差や周辺減光については、カメラ内補正機能を効果的に利用しているという。5,000万画素オーバーに耐えうる解像感を実現しつつ、サジタルコマフレアのように後処理での補正が困難な諸収差に対しては同社が培った光学設計技術を全投入し、徹底的に補正することで、圧倒的な解像度を実現しているという。

AF撮影では、フォーカス群を駆動させるための十分なトルクが得られる大型の超音波モーターHSMにより、F1.2の大口径レンズにおいて快適な撮影を実現。MF撮影時には、最適なトルク設定のバイワイヤ駆動フォーカスリングが、撮影者の微細な操作にも応える。また、絞りリングにはクリックをなくすデクリック機構を搭載している。

その他にも、様々な機能を割り振れるAFLボタンも搭載。防塵防滴機構に加え、レンズ最前面に撥水・防汚コートも採用している。SIGMA 35mm F1.2 DG DNの主な仕様は以下の通り。

  • レンズ構成:12群17枚
  • 画角:63.4°
  • 絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
  • 最小絞り:F16
  • 最短撮影距離:30cm
  • 最大撮影倍率:1:5.1
  • フィルターサイズ:φ82mm
  • 最大径×長さ:φ87.8mm×136.2mm
  • 質量:1,090g

※数値はLマウント用