Blackmagic Designの発表によると、南アフリカのChristian Revival Church(CRC)が、ATEM 4 M/E Broadcast Studio 4KおよびATEM 1 M/E Advanced Panelをベースにした多目的オーディオビジュアル・ソリューションを導入したという。

南アフリカ国内に90以上、ロンドン、アムステルダム、パースなど国外に15以上の信徒団を有するCRCは、主任牧師であるアト・ボショフ氏と彼の妻、ニリッタ氏により、1994年に南アフリカのブルームフォンテーンで創設された。CRCは、礼拝の最中に複数の場所を繋ぐテクノロジーを採用。CRCがより広い世界と繋がり、その枠組みの先に到達するために、映像は重要な役割を果たしている。

5,500人を収容可能なヨハネスブルグの新しいホールでは、2つの目的を兼ねたソリューションが必要であった。CRCの主任放送エンジニア、フランソワ・グリーゼル氏は次のようにコメントしている。

ライブ配信が可能なだけでなく、内部のオーディオビジュアルのニーズにも対応可能なシステムが必要でした。現代人の需要に応えるという使命を受け、実装するシステムは最先端のテクノロジーである必要がありました。

この複雑な作業は、撮影用の3台のBlackmagic URSA Broadcast、スイッチング用のATEM 4 M/E Broadcast Studio 4Kスイッチャーを組み込んだワークフローに頼っている。

実は、最初は機材をレンタルして、プレトリアで行われたライブイベントで試してみたんです。性能も品質も期待以上でしたね。そして価格を考え合わせると、Blackmagic Design以上に投資に適した選択肢はありませんでした。

制作チームは、2人のフルタイムスタッフと12~14名のボランティアスタッフで構成されている。

つまり、経験の浅いボランティアスタッフが使用することを考えると、システムは高性能であると同時に操作が簡単である必要があります。2台のATEM 1 M/Eハードウェアパネルを使用してプログラムミックスを作成しています。1つはIMAGプロジェクションを含む内部のオーディオビジュアル用、2つ目は他のCRC拠点への礼拝の配信用です。

さらに、制作チームは入力カメラ信号のカラーマッチにBlackmagic SmartScope Duo 4K波形スコープを使用している。これらの信号は、4台までのURSA Broadcastをリモートコントロール可能なATEM Camera Control Panelを使用して入力されている。HyperDeck Studio Proレコーダーではマスター映像を収録し、3台のHyperDeck Miniは、各カメラのISO収録に使用。

Blackmagic SDKを使用することで、DeckLink Duoキャプチャー・再生カードを搭載した2台の高性能PCを元にするカスタム・グラフィックソリューションを構築できました。これにより、プログラムミックスに、賛美歌の歌詞や信徒へのメッセージなどのグラフィックをオーバーレイできます。

CRCはライブ配信用にTeradekエンコーダー/デコーダーをBlackmagic Teranex Mini Audio to SDIおよにSDI to Audioコンバーターと平行して使用し、オーディオをエンベッド/デエンベッドしている。

ホールが非常に広いため、没入型ビデオの性質上、個々人がCRCコミュニティの一部であるように感じられます。そしてライブ配信により、このイベントが拡大され、世界中の信徒たちを一つにまとめています。今回の成功を受け、Blackmagic URSA BroadcastとATEMスイッチャーをメイン拠点であるCRCプレトリアに導入して制作性能をアップグレードしようと考えています。