Photo:Shunichi Oda/Hair & Make:Chichii Katsu

ワンメディア株式会社は、LINE Ventures株式会社、グローバル・ブレイン株式会社、株式会社オー・エル・エム・ベンチャーズ、ABCドリームベンチャーズ株式会社、みずほキャピタル株式会社の各社が運営するファンド及び、株式会社セプテーニ・ホールディングスを引受先とした総額4.2億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。

新たに調達した資金はクリエイターネットワーク事業へ投資していく予定。既存メディア事業ではなく新規事業に投下するに至った経緯として、2014年の創業から分散型メディアを運営してきたことで以下の2つに気が付いたという。

(以下、プレスリリースより引用)

  1. ONE MEDIAアカウントからの情報発信(分散型メディア)では、細分化された視聴者の興味を満たしきれない
  2. 若者のための動画を作り続けるには、制作側は万全な制作環境に加え、インプット・アウトプットを常に更新していくことで新しい動画表現を提供し続けることができる

これら気づきをどのように事業へ落とすことができるかと考えた時、分散型メディアやブランデッドコンテンツ機能を大きくするのではなく、多種多様なクリエイターと協力することで解決できると考えたという。映画業界、広告業界、テレビ業界など様々なバックグラウンドを持つクリエイターをネットワークし、SVODや各種SNS、OOHをはじめとする同社が用意するメディアで自身の作品を配信できる機会を創出し、動画業界に新たなエコシステムを形成することを目指しているという。

またワンメディアは、動画クリエイターがデジタルスクリーンで活躍することができ、評価される仕組み作りに特化したクリエイターネットワーク事業を開始する。その第一弾として、クリエイターをネットワークし、企画から制作・配信までを同社が総合的にプロデュースするプロジェクト「ONE BY ONE」をスタート。年内に関連プロジェクトの詳細を随時発表予定だとしている。

ONE BY ONEは、映画監督やTVディレクター、CMプランナーなどのクリエイターをネットワークし、企画から制作・配信までを総合的にプロデュースするプロジェクト。参加クリエイターは、ONE MEDIAの制作チームの一員として制作に携わり、各SNS・山手線まど上チャンネル・駅ナカOOH・VISION※をはじめとするONE MEDIAが用意した国内外の様々なデジタルスクリーンへ自身の動画を配信することができるとしている。

※VISIONは、LINE株式会社が運営するニュースサービス「LINE NEWS」において、6月26日より開始した新たな動画プロジェクト

また同プロジェクトは、2020年5月までにクリエイター登録者数1,000人を目指している。動画配信先の追加やチャンネル・作品情報については、随時告知される。