Blackmagic Designの発表によると、Picture Blockが映写室を実装した新しい車両であるCOLORSPACE 4K HDRに、HDRカラーコレクション/編集用のDaVinci Resolve StudioおよびDaVinci Resolve Mini Panelを採用したという。その他にも、COLORSPACEは複数のBlackmagic Design製品を使用した12G/4Kワークフローにも対応している。

ロサンゼルスに拠点を置くPicture BlockのCOLORSPACEは、HDR対応の高級カラー/編集スイートを実装したオフロード車両。16台までのカメラ映像のHDRモニタリングおよび分析を同時に行える。

COLORSPACEは、HDR映写室を含むカラースイートおよび編集ベイを実装した初のオフロード車両であり、55インチ放送/シネマモニター、高速イーサネット、SSDベースのNAS、そしてDaVinci Resolve Studioを装備している。

COLORSPACEの設計にあたり、Piture Blockの創始者であり、ICGデジタルイメージテクニシャンであるライアン・プラウティ氏は、高級感や快適な使用感と、最高レベルの技術を組み合わせる新しいアプローチを試みたという。

プラウティ氏は、ハイエンドのポストプロダクションと同等の装備を提供したいと考え、DaVinci Resolve Studioを選択。また、スイッチングにはBlackmagic DesignのATEM 1 M/E Advanced Panel、キャプチャー・再生にはUltraStudio 4K、ルーティングにはSmart Videohub 40×40をそれぞれ採用した。

プラウティ氏:DaVinci Resolveは、幅広く浸透している人気のポストプロダクション・ソフトウェアです。私たちが目指したのは、クライアントに快適に使用してもらえる最高クラスの製品を採用した移動型プロダクションスイートです。つまり、それがDaVinci Resolveでした。また、DaVinci ResolveはあらゆるタイプのHDRに対応しているので、監督やカメラマンたちは、最終的な納品の状態を正確に確認できます。

Blackmagic Design製品のおかげで、非常に柔軟な対応が可能です。セットごとにニーズは異なりますが、キャプチャー・再生からスイッチング、編集、カラーコレクションまで対応したBlackmagicのワークフローでは、HDフィードのオンセットモニタリングから4K HDRのフィニッシングまで、あらゆる作業が可能です。

Cine Gear 2019で初披露されたCOLORSPACEは、すでに多くのプロジェクトで使用されている。ChryslerやクリフエナジーバーのテレビCMのオンセット・カラーコレクションなどはその一例である。

制作会社Partizan Entertainmentと共にクリフバーのCMを撮影したスティーブ・マップ監督は次のようにコメントしている。

マップ氏:COLORSPACEは、まるで小型ジェット機のようでした。プライベートな環境でデイリーをシームレスに確認できました。まるで最高クラスのポストスタジオ一式を現場に移動したかのようですね。

DaVinci Resolveが現場にあることで、グレーディングや編集をその場で行って、最終的なルックを確認できました。品質を損なわずに高スピードで高品質の作業ができることは本当に素晴らしいですね。