キヤノンは、同社のデジタル一眼レフカメラ「EOS 80D」の後継機種として「EOS 90D」を2019年月9月中旬に発売する。希望小売価格はオープン、ラインナップと同社オンラインショップの販売予定価格は以下の通り。

  • EOS 90Dボディー単体:税別150,000円
  • EOS 90D・EF-S18-135 IS USMレンズキット:税別197,500円

EOS 90Dは、最高約3,250万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジンDIGIC 8を搭載。最高約10コマ/秒(ファインダー撮影時)、最高約11コマ/秒(ライブビュー撮影時/AF固定)の連続撮影が可能となっている。また、最高1/16000秒の電子シャッターと、最高1/8000秒のメカ・電子先幕シャッターを搭載している。

常用ISO感度は静止画撮影時ではISO100~25600(拡張ISO51200相当)を実現。オールクロス45点AF測距点最大27点で開放値F8に対応。新機能として、1点AFよりもさらに小さいフレームでフォーカスが可能なスポット1点AF搭載。約22万画素の新AEセンサーを搭載により、ファインダー撮影時でも顔検出が可能となった。これにより、上位機種に搭載されていたEOS iTR AF(顔優先)を実現している。

またライブビュー撮影時だけでなく光学ファインダー撮影時でも活用できる「流し撮りアシスト機能」をEOSシリーズとして初搭載。シャッタースピードを自動設定するほか、対応レンズであれば被写体ブレを抑制可能。ライブビュー撮影時には、静止画・動画ともに検出した顔の瞳に自動でフォーカスし続ける「サーボAF/動画サーボAF」での瞳AF設定が可能となった。

「デュアルピクセルCMOS AF」では、最大5481ポジションからAFフレームが選択可能なため、自由な構図を作ることができる。測距照度範囲が向上し、静止画撮影時はEV-5~18を実現。動画撮影時でも4KサイズでEV-2.5~18、フルHDサイズでEV-3~18での撮影が可能となり、より暗いシーンでの撮影に強くなっているとしている。

また、上位機種に搭載されていた独立型の2つのマルチコントローラーを搭載した。ファインダーをのぞきながらでも親指を使って操作でき、測距点の選択が操作可能。上位機種に搭載されているシャッターボタン機構を搭載したほか、バッテリーグリップ(BG-E14)にも対応している。

EOS 90Dでは4K30p/25p動画の撮影が可能で、クロップの有無を選択できる。クロップしない画角で撮影できるためレンズ性能を生かした広い画角で撮影可能となっている。また、フルHD 120p/100pのハイフレームレート動画を撮影できるので、一瞬の出来事もスローで滑らかに再生することができる。

また、スマートデバイスと連携でき、4K動画を圧縮しながら転送可能。SNS等で扱いやすいサイズへ変換しながら転送できる。