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パナソニック、シネマミラーレスをコンセプトにした3機種目「LUMIX S1H」を正式発表。新商品発表会からS1Hの特徴をレポート

2019-08-30 掲載

フルフレーム、6K対応のシネマクオリティミラーレス一眼カメラが誕生

パナソニックは8月29日、東京・江東区にあるパナソニックセンター東京でフルサイズミラーレス「S1H」とLマウントレンズの新製品発表会を行った。フルサイズミラーレスのLUMIX SシリーズのS1RとS1にシネマミラーレスのをコンセプトにした3機種目「LUMIX S1H」が加わる。

S1Hの魅力は、「シネマカメラのクオリティが出せるフルフレーム」「6K対応」「デュアルネイティブISO」「4K60P 10ビット内部記録」「14ストッププラスのダイナミックレンジ」「HDMIの同時出力が可能」など、低価格でありながら相当優秀なシネマカメラといえるだろう。発表会で紹介されたプレゼンテーションや、会場で聞いた詳細な仕様を紹介していこう。

S1Hを掲げるパナソニックの津村敏行氏。「映像クリエイターの表現の幅を広げるシネマカメラの新カテゴリーを作りたい。夢をもって開発を進めた」と紹介

シネマカメラでお馴染みのデュアルネイティブISOやVARICAMのV-Log撮影機能を標準搭載

S1Hは、24MピクセルのフルサイズCMOSセンサーを新開発。最大で6Kの撮影が可能で、シネマの撮影に重要な高解像度と高感度を両立している。さらに、パナソニックのシネマカメラで高い評価を得ているデュアルネイティブISOの技術を搭載。デュアルネイティブISOは、センサーの画素ごとに搭載低ISO回路と低ノイズ、高ISO回路を搭載。切り替えることによって、幅広いダイナミックレンジと低ノイズを両立、実現する技術だ。

また、V-Log撮影機能を標準搭載し、シネマの撮影において重要なダイナミックレンジと色再現にこだわった仕様や、シネマ専用のカメラに匹敵する14+ストップの性能を実現。暗部からハイライトまで、豊かな階調で撮影ができる。

S1HのV-Log時の感度は、下側が640、上側は4,000。ちなみに、VARICAMは下側は800、上側は6,000なので、ネイティブの関係は同じだが1/3ほど少し下がっている。EVA1は800と2,500だ。

1画素ごとに専用回路を2系統備えたデュアルネイティブISOテクノロジー

S1Hは、現場で実用に応じて安心して使える機能を多数搭載。色調については、VARICAMやEVA1と同様のV-Gamutを緻密に再現。シネマの業界で高い評価を得ている映像制作用のカメラVARICAMやEVA1と色再現の統一性が確保されるため、複数機材を使った映像制作の色合わせを容易に行うことができる。

S1Hは、メインカメラをVARICAMとした撮影でのアシストカメラや、別アングルを撮るときの補完カメラの位置づけとしてもっていこいの存在となりそうだ。

また、VARICAM、EVA1で構築された35種類ものルックアップテーブルのライブラリーがそのまま適用できる。

さらにハイエンド映像制作向けの変換テーブル「ACES」(アカデミーカラーエンコーディングシステム)用のVARICAM変換テーブルがそのまま使用可能で、異なるメーカー製のカメラと組み合わせた場合においても、統一感がある映像作品を仕上げることが可能。

ACES用のVARICAM変換テーブルが使用可能

センサー全域を使った3:2 6K24P、5.4K30P、16:9 5.9K30p動画記録などの高解像撮影を実現

S1Hは、フルサイズのレンズ交換式のデジタルカメラで、6K24P記録、5.9K30P記録、10ビットCinema4K60Pに対応。フルサイズセンサーの豊富な映像情報をフル活用でき、解像度の高い優れた映像撮影が可能だとしている。

6K24P(3:2)は、一般的にはオープンゲートと呼ばれているモードだ。3:2のフルフレームの解像度ギリギリのところまでドットバイドットで撮影できる。このモードは、クロップしたり、ズームをしたり、オーバーサンプリングの4Kを作ったりできる、あらゆる活用ができるモードだ。

オープンゲートはフレームレートが24Pまでしかないが、少しクロップするような形で5.4K(3:2)もあり、30Pや25Pのモードが用意されている。こちらは4:2:0の10ビット記録となる。また、フルサイズエリアの中でも、民生やハイアマの方々で標準になっている16:9や17:9、DCIなどの記録も搭載している。オーバー4Kでは、5.9Kの30Pというモードがある。

さらにスーパー35クロップというモードを搭載。4KとDCI 4Kの60Pを10ビット記録ができる。

また、シネマの業界だけではなく、CMや動画、SNSで幅広く使われ始めているアナモフィック撮影にも対応。デスクイーズ表示は5種類用意されている。

https://www.pronews.jp/pronewscore/wp-content/uploads/2019/08/190829_S1H_08.jpg

※画像をクリックすると拡大します

クイック、スローモーション撮影のVFR(バリアブルフレームレート)の撮影にも対応。こちらはGH5とほど同性能だ。さらに今回、S1Hでは、新たな取り組みとして、通常の動画用のフレームレートの倍のスピードで撮影をするハイフレームレート機能を搭載。このハイフレームレート機能においては、オートフォーカス、および、音声の記録も対応する。

記録関連では、HDMIからは4:2:2の10ビット外部出力を同時にできるようになったのは大きな特徴だ。GH5では、メモリーカード記録への記録を止めて外部出力に全パフォーマンスを集中させていたので、4K60PはHDMIにしか出力できなかったが、S1Hでは高品位の10ビットの映像を両方出力できるようになっている。

また、S1Hでは、ATOMOS社製の製品との組み合わせによってHDMIを経由したRAW動画撮影に対応予定だという。

HDMIを経由したRAW動画撮影に対応予定。詳細につきましては、後日正式に発表するとのこと

ボディ内手ブレ補正を搭載。オールドレンズ、アナモフィックレンズ、PLマウントシネレンズを手ブレ補正して撮影可能

S1Hが正式発表前される前まで、「手ブレ補正が入っているのか?」「入っていないのか?」が話題になった。S1Hには、S1、S1Rで評価の高い手ブレ補正の機能が入っている。S1は、先日ファームアップデートを行ったが、S1Hにはそれと同等のものだ。

Lマウント規格のSシリーズレンズを使用すれば、ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)とレンズ内手ブレ補正(O.I.S.)を連動させる「Dual I.S. 2」が、6.5段という高い手ブレ補正効果が可能。Lマウントレンズとの組み合わせによる手ブレ補正の性能以外にも、ボディ内手ブレ補正によって、PLレンズやアナモフィックレンズでの撮影シーンでも安定した手持ちの撮影を可能にしている。

また、S1Hは、新機構のチルトフリーアングル液晶モニターを搭載。ケーブルをつけた状態のままでも、ケーブルケーブル干渉を気にせず、フリーアングル撮影が可能。さまざまなアングルからの撮影をストレスなく実現可能にしている。

液晶モニターはチルトフリーアングル構造を採用

HDMIケーブル・USBケーブルやケーブルロックホルダーを取り付けた状態でも干渉しない構造になっている

動画撮影にも対応する新型のステータス液晶や、リグに組んだ状態でも押しやすいフロントのレッグボタンなど、動画撮影の利便性が向上している。

ミラーレスに冷却ファン搭載

S1Hは、業界初の放熱構造を作り込み、動画記録の時間無制限を実現している。ファンのユニットを防塵防滴化することによって、無制限記録と防塵防滴の両立も実現している。

標準状態は、「オート1」と呼ばれる状態で、常に低速で回し続けて、湿度が上昇した場合、少しファンの速度を上げるというモード。常に40℃環境下の中でも撮影が継続される。

オート1でもファンの音は低いが、環境下によってはこれでも許されないシーンもある。ファンをできるだけ消した状態を維持したいという方のためにオート2というモードも用意されている。オート2は、ファンをオフにして危険な状態になったら回すモードとなっている。

実用重要視で2基のSDカードスロットを搭載

S1Hは、2基のSDカードスロットを搭載。S1やS1Rでは、XQDカードとSDメモリーカードの2基のカードスロットを搭載していたので興味深い。2基のSDカードスロットの決め手となったのは、同じメディアを使ってサイマルレックができる絶対的な安心間を実現したかったとのこと。

また、動画の業界でもっとも多く使われるSDカード用スロットを2機搭載することで、実際の現場での利便性や信頼性に配慮した設計を実現してきている。タリーランプを2箇所に配備している。

S1HのシネマスタイルとENGスタイルを展示

発表会の会場では、S1HのシネマスタイルとENGスタイルの展示も行われていた。

シネマスタイルは、Chroszielをベース。フォーカスはChroszielのMagNumシリーズで、アリスモーターとフォーカスモーターと2モータのシステム。ワイヤレスでフォーカスとアイリスコントロールできるようにしいる。

カメラの右側のグリップは木製。左側にもグリップもつけており、グリップの位置に重心をもってくることで、わりと手持ちでも使える。三脚だけでなく、手持ちに切り替えて使えるのを特徴としている。S1Hは、PLレンズで手ブレ補正が適用されることも想定して、ハンドヘルドで使うCM映画のセットアップした組み合わせとのこと。レンズは、leitzのThaliaが取り付けられていたのも注目だ。

ENGスタイルは、ソニーのFS7でもENGスタイルを実現したメーカー純正のショルダーリグがあるが、それを意識したものだ。撮影時間がタイトなテレビドラマの撮影をズームレンズ搭載やビューファーでショルダースタイルにして、効率よく撮れる組み合わせを実現。ドラマ制作などのイメージだが、フォーカスとアイリスは、助手をつけるスタイルだという。


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[ DATE : 2019-08-30 ]
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