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Blackmagic Design製品事例:テレビ東京・VTuber出演ドラマ「四月一日さん家の」の場合

2019-09-06 掲載

© TV TOKYO Corporation All rights reserved. © BS TV TOKYO Corporation All rights reserved.

Blackmagic Designの発表によると、テレビ東京で制作、放送されたドラマ番組「四月一日さん家の」にBlackmagic DesignのDaVinci Resolve StudioやHyperDeck Studio 12Gなどの数々のBlackmagic Design製品が使用されたという。

同作はバーチャルYouTuber(以下:VTuber)がメインキャストとして出演した史上初のドラマで、Blackmagic Design製品で収録やポストプロダクション作業が行われた。

VTuberとはモーションキャプチャの技術で作成した3Dのアバターで、そのアバターがYouTuberとして動画に登場する。VTuberの数は毎年増加を辿り、現在は日本国内で8000人を超えるVTuberが存在するという。

そのVTuberを俳優としてキャスティングしたドラマがテレビ東京の「四月一日さん家の」だ。東京に暮らす四月一日家の三姉妹を日常を綴ったシチュエーションコメディで、VTuber (ときのそら、響木アオ、猿楽町双葉)がその三姉妹を演じた。実写シーンはないものの、アニメというカテゴリーではなく、あくまでもVTuber出演の「テレビドラマ」という括りで扱われているところもユニークだ。

同作のプロデューサーであるテレビ東京の五箇公貴氏は同作の制作について次のようにコメントしている。

五箇氏:もともと実写のドラマや映画を多く手がけてきましたが、誰もやったことのない、変わった試みができないかと考えていた頃に、VTuberの存在を知りました。その当時で既に6000人のVTuberが存在していて、そんなにいるなら、面白い人がいるだろうと思ったんです。

作画や声優によるアフレコなどの工程を経るアニメと違い、VTuberは実際に本人がその場で、動いたりセリフを言ったりすることで芝居として成立するので、彼らを使ってストーリー性のあるものを作ったら面白いんじゃないかと思いました。

史上初の試みである同作は、すべてが手探りの状態だという。同作の制作ワークフローを構築するため、五箇氏は株式会社ハローの赤津慧氏に技術面のサポートを依頼した。同作のプロデューサーも務めた赤津氏は次のようにコメントしている。

赤津氏:撮影開始までの準備期間が1ヶ月しかなく、急ピッチで機材を手に入れなければならない状態でした。今までにない試みなので、どんな機材なら収録できるかというところから始まってBlackmagic Designに相談して動作チェックを行いHyperDeck 12G、Teranex AV、そしてVideo Assistを導入しました。

また、同社アシスタントプロデューサーの長岡航輝氏は次のようにコメントしている。

長岡氏:この作品はショット数がかなり多く、一話で1000ショットくらいになりました。その膨大な素材を管理するためにタイムコードが入って収録できるものが必須でした。また納品が4Kだったので4K対応である必要もありました。

実際の撮影では、モーションキャプチャのスタジオで3人のVTuberが演技をし、それをゲームエンジンのUnityを使用して、3DCGのリアルタイムレンダリングおよび4カメラ同時撮影が行われた。その際の収録に使われたのがBlackmagic DesignのHyperDeck Sudio 12GおよびTeranex AVだ。

UnityのPCで作られた4カメラ分の出力は、Teranex AVに送られ、そこでフレームレート変換を行い、スタジオの環境音が重畳され、映像と環境音が合わさったものがHyperDeck Studio 12GでSSDに収録された。また、Teranex AVで4カメラのマルチ画面をHDに変換した出力はVideo Assistへ送られた。

長岡氏:4カメラ分のマルチ画面のプレビュー用にVideo Assistも使いました。これは4カメラ分の映像のカメラ位置が正しい位置にあるかなどを監督が確認するためのものです。また、スタジオが狭かったため、机の上に機材を積んでおいて作業する必要がありました。Blackmagic Designの製品はコンパクトなため、そう言った運用でも問題なく使えた点が助かりました。

さらに同作はDaVinci Resolve Studioでグレーディングされたという。

五箇氏:オリジナルの3DCGのままでは無機質な感じがあり、照明も現場で細かく調整できなかったため、均一に当たっているだけでペタッとした感じでした。そのままでは作品のイメージに合わないので、暖かみのある雰囲気を出すためにResolveでアンバー寄りにしたり、陰影をつけたりしました。

長岡氏:同様の作業をUnity内で行うと時間もPCの負荷もかなりかかります。DaVinci Resolveでグレーディングすることで限られた制作日数の中で、希望通りのルックにすることができました。


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[ DATE : 2019-09-06 ]
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