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DaVinci Resolve Studio事例:Sky Oneのコメディードラマ「Brassic」の場合

2019-09-11 掲載

promotional stills/Sky One

Blackmagic Designの発表によると、英国のポストプロダクション会社Core Postが、ポストプロダクション・サービスを拡張し、既存のDaVinci Resolve Studioのワークフローを通じて、放送・制作会社に対してHDRデリバリーを開始したという。

Core Postは、サルフォード・キーズのメディアシティUKに拠点を置き、包括的なポストプロダクション・サービスを提供している。同社はカラーコレクション用のマスタースタジオに、リアルタイムでの8K再生用のScan 3XSおよび1000nitのEIZO社製4Kリファレンスモニターを導入し、設備のアップグレードを行った。

この新しいパイプラインで最初に扱ったプロジェクトは、Sky Oneのコメディードラマ「Brassic」だ。同作のクリエイターは、ダニー・ブロックルハースト氏と「THIS IS ENGLAND」のジョセフ・ギルガン氏。同作の全シリーズのVFXは、Fusion StudioでDigital Imaging fxのタンビーア・ハニフ氏が行った。

promotional stills/Sky One

イギリス北西部で撮影された同作は、労働者階級の友達グループが人生の勝ち組となるべく、型破りな方法を見付け出す姿を追った物語。Core Postの社長であるマット・ブラウン氏は、同作で大胆かつシネマライクなスタイルのルックを実現するために、制作チームによりHDRでの納品を希望されたことが事の始まりだったと語る。

シリーズ全体が非常に美しく撮影されており、その鮮やかさとカラーを維持したかったんです。多くのショットは都会を背景にしていますが、イギリス北部の描写に用いられる典型的な硬い雰囲気の灰色がかったルックにはしたくありませんでした。制作チームがHDR用に撮影したのは今回が初めてだったのですが、当初から考えすぎないようにして、ポストプロダクションで必要になるディテールに集中するようにしました。

撮影は、2.35.1のアナモフィックで行われ、4KのラッシュはCinemaScopeに変換された。オンセットでのクロップガイドに加え、ポストプロダクションでDaVinci Resolveのマスキングツールを使用することで、正確なフレーミングが確実に保たれるように作業が行われた。同氏は、HDRグレーディングにPQカーブを用いた。これにより、極めて自然なグレーディングを作成できたという。

PQカーブを使うことで、最初からイメージに適切な量の輝度を加えることができると思います。SDRでは、時々ピークレベルでもホワイトがクリッピングしているように感じ、また実際のルックにマッチするように十分な明るさを得なければならない、と感じることが多いのですが、「Brassic」では、SDRのようにガンマを上げるのではなく、自然に感じられるレベルまで下げたグレーディングを施しました。

DaVinci Resolveのカラーマネージメントツールは、タイムライン上の全てが確実にマッチするようにできる便利な機能ですね。

HDRグレーディングの完了後、Dolby Visionのプラグインを含むSDRバージョンのデリバリーを行い、その後、他のフォーマット用にグレーディングをトリムパスを使用して微調整した。

本作では非常に多くのことを学びました。例えば、明るいネオンのストリップライトや大きな窓などがバックグラウンドにあるシーンは、HDR版では非常に明るく見え、登場人物がシルエットのように見えることがあります。しかし、フォアグラウンドには相当量のディテールと顔の造作が映っています。

私たちの目は、単にこの領域の輝度に合わせられないだけなんです。また、多くの場合、これはスクリーンの比較的小さな範囲で生じます。SDRでは、この問題はそこまで顕著に現れないので、これら全てを考慮することが必要でした。グレーディングに微調整を加え、オリジナルのビジョンが損なわれずに、すべてのバージョンで維持されるように作業を行いました。

本作は、関わった全員が非常に多くのことを学んだ作品です。また、DaVinci Resolveの柔軟性にも非常に満足しています。


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[ DATE : 2019-09-11 ]
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