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DaVinci Resolve Studio/DaVinci Resolve Advanced Panel事例:香港映画「追龍II:賊王」の場合

#BlackmagicDesign #DaVinci Resolve Studio #DaVinci Resolve Advanced Panel

2019-09-26 掲載

Blackmagic Designの発表によると、RGBworks Studiosが香港映画「追龍II:賊王」のカラーグレーディングにDaVinci Resolve StudioおよびDaVinci Resolve Advanced Panelを使用したという。広州に拠点を置く同社のカラリストであるサン・ウォン氏が同作のグレーディングを担当した。

監督にバリー・ウォン氏とジェイソン・クワン氏を迎え、レオン・カーフェイ、ルイス・クー、林家棟、サイモン・ヤムが出演した同作は、90年代に香港を震撼させた実際の犯罪に基づいた物語。悪名高い香港ギャングの張子強が、香港の有力者たちを誘拐し、身代金として合計約20億香港ドルを要求した事件が同作のベースとなっている。

RGBworks Studiosは、香港の何国輝氏と中国本土のポストプロダクションのベテランたちにより創立され、数々の中国映画やテレビ番組を手がけてきた。同社は、13台のDaVinci Resolveスイートを設置した、最初のスタジオを広州の粤港澳大湾区に設けて以来、香港の映画産業の専門知識とリソースを中国本土の作品に対して提供しており、中国南部を拠点とするその他の映像関係者たちと協力し合い、広州を中国本土のコンテンツ制作の中心とするために日々努力を続けているという。

同社が近年カラーグレーディングを行った作品は、「追龍II:賊王」や「My Kickass Wife」のほか、カールスバーグ、東風日産、P&G、アムウェイなどのテレビCM、さらに「The Sound 2019」や「Amazing Voice」などのバラエティ番組がある。

同作のカラーグレーディングにおいては、90年代の香港を思い起こすルックを監督から求められたと言う。

この“90年代の香港のルック”というのは、90年代に制作された香港映画のことを指していると思います。当時の映画は、その頃に用いていた映画制作技術の産物として、特徴的なルックとなっています。これは、懐かしさを感じるレトロな雰囲気があるルックです。

本作のグレーディングでは、この独特の雰囲気を再現するために、90年代に使われていた照明のレイアウトと映画のルックを参考にしました。

カラリストとしてルックを作成する上で、イメージのカラー、ハイライト、シャドウを適切に把握することが欠かせないと同氏は語る。

異なる角度から差し込む光は、ハイライトとシャドウに様々な方法で影響します。カラリストは、コントラストだけでなく、イメージ内の何が影響を受けているかを理解する必要があります。カラーに関しても同じことが言えますね。

DaVinci Resolveのツールを使用して、作品全体のハイライト、ミッドトーン、シャドウのバランス調整を行い、その後シーン別に異なるカラートーンを作成しました。

監督からは特定のシーンに異なるルックが求められ、これには主人公ごとに異なるルックも含まれた。このルックを作成する上で、登場人物の顔のスキントーンだけでなく、同氏は複数のレイヤーを用いてグラデーションを作り、立体効果を生み出してイメージをより強調した。

ハイライト、ミッドトーン、シャドウのバランス調整は最も基礎的な作業ですが、芸術的観点から言って、正しいバランスにするのは決して簡単なことではありません。DaVinci ResolveのツールとUIは、シンプルで直感的に使用できるので、複雑な調整も簡単に実行できます。

また、トラッキングなどのツールのおかげで、反復作業が減りました。本作には多数のカーチェイスがあり、リズムが非常に速いのが特徴です。走行する車を目立たせるために、色と質感を強調したかったのですが、このような極めて高速なシーンでもトラッキング機能のおかげで、正確かつ短時間で車のトラッキングが実行できました。これは、マニュアルでは非常に難しい作業になっていたと思います。

カラリストは、カラーグレーディングの各ステップを慎重に行う必要がありますが、これは創造性を発揮して優れた作品を作るために重要なことです。DaVinci Resolveの自動ツールを使用することで、作業の効率が上がり、より多くの時間をクリエイティブな面に費やせます。


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[ DATE : 2019-09-26 ]
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