株式会社エーディテクノは、フルHD 10.1型IPS液晶パネル搭載の業務用マルチメディアディスプレイシリーズ「LCD1017」「LCD1017MT「LCD1017S」の3機種を2020年1月下旬に発売する。希望小売価格はオープン。市場想定価格は以下の通り。

  • HDMIモデル「LCD1017」:税別44,000円前後
  • タッチモデル「LCD1017MT」:税別55,000円前後
  • SDIモデル「LCD1017S」:税別118,800円前後

LCD1017シリーズはフルHD以上のWUXGA解像度(1920×1200)の10.1 型ワイド(16:10)IPS液晶パネルを採用した業務用マルチメディアディスプレイ。接続端子には4K30p(10.1Gbps)まで入力可能なHDMIとVGA、ビデオ(RCA)入力端子を各1系統、音声(赤・白RCA)入力端子を搭載。HDMI入力端子はBlu-rayなどの著作権付きデジタルコンテンツの再生に必要なHDCPにも対応。液晶表面にはOCA(Optical Clear Adhesive)光学透明接着剤により高硬度(硬度6H)のガラス装着を施しクリアでさらに強固な設計を実現したという。

また、3モデル全てに専用の抜け防止用ケーブルクランプを標準で付属。HDMI/ビデオ/イヤホンジャック/電源/USB(mini-B)の各接続端子の脇に搭載された専用挿し込み穴へ付属クランプを装着しケーブルと固定することで、ケーブルの不意な脱落や緩みを防止ぐ。

SDI搭載モデル(LCD1017S)では、SMPTE規格に準拠した3G/HD/SD-SDI入出力端子を搭載。3G-SDIではLevel AとBの異なる2つのマッピング方式に対応するほか、入力されたSDIをパススルーするSDI出力端子も搭載されているので、モニター同士でのデイジーチェーンも可能。

タッチパネルモデル(LCD1017MT)では静電容量式マルチタッチパネルを採用。Windows 10で標準サポートされている10点マルチタッチ操作が可能。

OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)設定画面より表示アスペクト比を「フル(16:10)」「16:9」「4:3」「1.85:1」「2.35:1」から選択が可能なほか、ピクセル等倍表示、スキャン表示、反転表示等、さまざまな機能を搭載し、これらの機能をワンプッシュで呼び出せるファンクションキー機能と、すべてのボタン操作を無効化し誤操作を防止するキーロック機能を搭載している。

標準付属の低重心無段階調整可能な自立スタンド「STD_003」を別途、単品販売も同時に開始。モニターを様々な角度に調節することが可能。標準付属スタンド以外にも、より重心が安定したタイプのスタンド「STD_002」をオプションで用意されている。STD_003よりも底面の重量を大幅に増すことで安定性を向上し、設備向けのスタンドとして最適な設計だとしている。

モニター背面中央にはVESAマウントインターフェース規格75x75mmのネジ穴を搭載し、三脚やアームなどでの設置や壁掛けでの利用も可能です。別売りオプションとして、屋外で使う際に気になるディスプレイへの太陽光などの映り込みを軽減し表示を見やすくする専用アンチグレアフィルム「1017FLM」も用意されている。

なお、LCD1017シリーズは、2019年11月13日から15日の期間中に千葉・幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE 2019」の同社ブース(ホール4/ブースNo.4310)にて展示予定。