ソリトンシステムズはライブ映像中継システム「Smart-telecaster Zao-S」をメインに、Zao-Sの次世代ファームウェアを搭載した超短遅延ライブ中継機「Smart-telecaster Zao-SH」を展示した。また、クラウド上に送出されているZao-Sのストリーミング映像をPCなどのブラウザ上でスイッチングを行う「Cloud Video Switcher」や、複数の受信機をWebでコントロールできる「Zao Web Management」も披露された。

ソリトンシステムズは独自の伝送技術RASCOW(Real-time Auto Speed Control based-on Waterway model)により、揺らぎの大きいモバイル回線上でも、遅延が少なく「切れにくい」安定した映像を3G、LTEなどの公衆モバイル回線を使って、高品質な映像をリアルタイムで伝送するソリューション提供している。また、暗号化や接続認証などのセキュリティ機能も備えていることから、放送メディアから警察、消防などの公共機関まで幅広く採用されている。

Smart-telecaster Zao-Sは約350gとコンパクトな手サイズながらHD-SDIとHDMI両方の入力に対応し、モバイル回線を3回線束ねることが可能。写真のような専用バッグが標準添付されており、接続するモデムや専用バッテリーを収納できる。内蔵バッテリーで約60分、外部バッテリーを使用することでさらに長時間の稼働が可能

Zao Cloud Viewはスマートフォンで手軽に映像を共有し、会話が行えるソリューション。会話のみのライトプランのほか、映像共有と相互会話に加えて、地図情報も記録できるベーシックプラン。さらにはベーシックプランの機能を安定した映像で共有できるプレミアムプランの3つが用意されている

次世代プロトコルRASCOW2で超短遅延伝送を実現したSmart-telecaster Zao-SH。ウェアラブルカメラやBody-Worn Cameraからの中継やドローンや無人ロボットへの搭載など、小型軽量かつ超短遅延伝送を生かした運用が可能

クラウド上で映像のスイッチングなどが行えるCloud Video Switcher。クラウド上に送出されているZao-Sのストリーミング映像をPCなどのブラウザ上でスイッチングを行うことができ、特別な機器を必要せず簡易的なイベントの配信などに適しているクラウドサービス

Zao-S本体や受信機をWebでコントロールできるようになったZao Web Management。多数の送信機、受信機を一元管理できるほか、送信機、受信機それぞれで必要だった設定などすべてクラウド上から行える