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日本サムスン、「Samsung SSD Forum 2019 Tokyo」を開催。SSDの多様性・可能性を紹介

2019-12-05 掲載

日本サムスン株式会社は、2019年11月19日に東京ミッドタウンにて「Samsung SSD Forum 2019 Tokyo」を開催した。

今回で4回目の開催となる「Samsung SSD Forum」では、Samsung V-NAND搭載の様々なラインナップのSSD製品を展示。2018年に続き、SSDのもつ可能性について理解を深める機会となればとして開催された。

同フォーラムの講演は、日本サムスン株式会社のイ・ギュウォン氏の開会挨拶から始まり、第4次産業革命についてのキーノートや、KDDI株式会社、トヨタ自動車株式会社、関西テレビ放送株式会社、株式会社日立製作所、Samsung Electronics Co., Ltdなどによる5つのセッションが行われた。中でも、Samsung SSDを使用した8K制作フローについての紹介をしたいと思う。

■Samsung製SSDを使用した8K制作フローの紹介

「Samsung製SSDを使用した8K制作フローの紹介~8K編集環境に求められる高速ストレージ」と題して、関西テレビ放送株式会社 放送技術局 技術推進部 専門部長 栗山和久氏が講演を行った。

関西テレビ放送株式会社 栗山和久氏

栗山氏は、1989年に関西テレビ放送に入社し、放送部(放送監視)、技術部(送信所、中継局関係)、報道映像部(ニュース、ドキュメンタリーカメラマン)などの経歴を持ち、現場に必要なもの(現場の技術に必要なもの)をメーカーと一緒に開発してきたという。

同講演では、8K制作を行う際にSamsung SSDを活用することでスムーズに制作が進められた実例を具体的なワークフローとともに紹介した。

テレビ局の大きなテーマは、「地上波での4K放送をどうするか?」。4Kあるいは8Kとなると高画質になる代わりに伝送速度は高レートになり、カメラだけでなく伝送や放送まで一気に進めるのはハードルが高いという。しかし、栗山氏は、「“放送”と“映像を撮って編集して残す”ことは分けて考えるべき」とする。同氏は東日本大震災の際に発生直後から生中継で現地に入った経験から、災害時に少しでも高画質な映像で記録しておくことは、将来の防災に役立つと考えているという。2Kよりも4K、4Kよりも8Kと、より高画質な映像で記録することでリアルな状況・情報を記録でき、後世に残す価値も高く、撮影したものを編集し、現在の放送がHDでも高画質なものをアーカイブしていく(資産として残す)ことが大切だという。関西テレビでは現在使用している放送波で2Kと同時に4Kを放送できないか、という実験を行っており、放送の高度化に積極的に取り組んでいる。

一方で番組制作の現場では、地上波の放送がHDでも4Kカメラを使用してドラマ撮影などを行っていることも少なくないという。4Kで撮影を行う理由は、ネット配信で4Kが求められることもあるが、将来リユースする際に価値が高いからだ。ただ、8Kとなるとさすがにデータ量も多いため、費用的にも時間的にもものすごいパワーが必要となる。今回、同氏はアストロデザイン株式会社の協力を得て、同社がシャープと共に開発した8K一体型カメラを用いて撮影、編集のワークフローを検証した。

8K60Pのワークフロー 8Kカメラ「8C-B60A」を活用した制作ワークフロー(画像はアストロデザインWebページより引用)

上図は、シャープの8Kカメラ「8C-B60A」を使用したアストロデザイン社が発表している8K制作ワークフロー。8C-B60A専用の「SSD Pack MM-210」でカメラのオリジナル撮影データを1/7圧縮(約800MB/s)で記録する。SSD Packは2TBと4TBモデルがあり、2TBで約40分の記録が可能。

8C-B60AとSSD Packは必ずセットで使用するため、別の撮影班に「SSD Packは編集で使うから、カメラだけ貸すよ」ということは成立しない。なので、SSD Packの中身を空けていくことが必要になり、アストロデザインは専用の読み出し機から8K編集機にデータを移していくワークフローを提示している。専用の読み出し機はファイバーチャンネル接続で高速に読み出すことが可能。

■天神祭りでニュース取材を想定した8Kテスト撮影~編集
天神祭りの取材で8Kカメラ「8C-B60A」を使用

栗山氏は現場に8Kシステムを入れてもコストが合うかなどの調査も行っている。8Kはピントが浅いため、三脚に据えて撮影することが多いが、8C-B60Aはビューファインダーが有機ELで高精細なため、明るさやピントが取りやすく、通常のニュース取材スタイル(ENGスタイル)で助手が1人いれば機動的に撮影が行えるとした。4K/8Kのドラマを撮影する場合、ベースステーションに大型モニターを設置してピントをチェックし、無線等でカメラマンに伝えることが多い。映画ではさらにフォーカス専門のスタッフがいる場合もあるが、テレビの取材現場では基本的にカメラマンがビューファインダーだけを頼りに撮影できることが必要で、8C-B60Aはそれを可能にする点が評価できるポイントだという。

上図はアストロデザイン本社の8K編集室。この部屋で編集作業を行う際にサムスンのデバイスを活用した。カメラ専用のSSD Packを専用読み取り機から編集機に転送する際、アストロデザインの編集室から関西テレビに映像を持ち帰るため、SSD Packから「Samsung SSD T5」(2TB)に別途バックアップを取った。2TBのSSD Packに収録した30分の収録素材をUSB3.0経由でT5に約40分で転写できたという。

栗山氏:T5は名刺サイズで非常にコンパクトなので、出張の際に持ち運びに便利なのと、転送速度が400MB/s以上出ていましたので、転送作業が午前中で全て終わりました。「3パックだったら転送だけで半日か1日かかりますよね」と仰っていたアストロデザインの方々も半日でサクサク終わったため、驚いていました。

アストロデザイン社内にある170インチの8Kプロジェクターで8K映像を流し、担当者が間近でピントが合っているかを確認している

アストロデザイン社で編集作業を経験した後、栗山氏は社内に戻り、他の部員らと共に8K60Pの再生出力が可能な簡易的な編集環境を市販PCとブラックマジックデザイン社のグラフィックボードや編集ソフトを利用して安価に構築した。そこで、Thunderbolt 3接続対応の「Samsung SSD X5」の評価を行った。天神祭の撮影素材は約6TBだったため、X5 1台(2TB)では足りないため、X5の中にも入っているNVMe SSDを4枚収納した箱型ストレージも利用した。番組やドキュメンタリーになると20TB~40TB必要になるため、さらに大容量のストレージも必要だという。

テレビ局がこだわっていることは、8K解像度でも1秒に60フレームの部分だ。他の映像業界では1秒24フレームや30フレームの作品も多いが、今放送されている衛星放送も毎秒60フレームが必須だという。60フレームだと1秒間に撮影するデータ量が多くなるが、Samsung X5や同じ形のメモリが入っているSSDに8Kの編集素材を入れた場合、再生する時の読み出し速度が857MB/秒と、8Kカメラの8C-B60Aの記録ビットレートと同じ速度が得られたため、映像が欠けずに再生できた。PC内蔵のSSDよりも、Thunderbolt 3で接続したNVMe SSDの方が、高速に読み出しができたと栗山氏は語った。

Samsung SSD製品展示コーナー

会場では、Samsung SSD製品、5G、自動運転、4K/8K、Server向けなどのSSD Solutionの展示が行われた。

JVCケンウッド社製4Kメモリーカードカメラレコーダー「GY-HC550/500」は、同社のSSDメディアアダプター「KA-MC100」に860 EVO M.2のようなSATA SSD(M.2 Type2280)を装着させることでApple Prores 422 10ビットでの4K60p記録が可能となる Samsung SSD T5とSSDによる外部記録に対応しているSIGMA fpとの組み合わせで、4K 12bit RAW収録が可能 Blackmagic Design Pocket Cinema Camera 4K/6KもSamsung SSD T5での外部記録に対応。T5はストレージとしてだけでなく、記録メディアとしても活用できる 8K編集制作のワークフローにもSamsung SSDが多数活用されている 860 PROとブラックマジックデザイン製品の組み合わせ。860 PROのシーケンシャル読み出しは最大560MB/s、シーケンシャル書き込みは最大530MB/s 8K編集マシンの中にはNVMe SSDが使用されている(このマシンでは970 EVO)。最新モデルである970 EVO Plusのシーケンシャル読み出しは最大3,500MB/s、シーケンシャル書き込みは最大3,300MB/s Samsungの外付けストレージの展示

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[ DATE : 2019-12-05 ]
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