株式会社エーディテクノは、Digital Forecast Co., Ltd.製の4K UHD対応映像/音声信号変換、分配、延長製品「Bridge UHD」シリーズとして、12G-SDI/クワッド3G-SDI光延長器の送信機「UHD_SO」、受信機「UHD_OSR」2機種を2020年1月31日に発売する。ともに希望小売価格はオープン、市場想定価格は税別15万円前後。

UHD_SOT/UHD_OSRは、SMPTE-ST2082に準拠した12G-SDI信号を1本の光ファイバーケーブルで長距離伝送可能なSDI光延長器。12G/6G/3G/HD-SDIのマルチフォーマットに対応し、4Kソリューションや現行の3G/HD-SDIシステムにも導入可能。

SFPモジュールが標準付属しており、シングルモード光ファイバーケーブルにて最長10kmまで伝送可能。コネクタはLCタイプを採用し、プッシュオン/プルオフで着脱が容易。伝送に用いる光ファイバーケーブルはSDIの同軸ケーブルと比較しケーブル径が細く軽量なため、運搬・設置時の作業員の負担を軽減し、ケーブル設置のレイアウト自由度も広がるとしている。また、光ファイバーの特性を生かし、電気的ノイズを受けずに信号を延長する。

UHD_SOTは光延長器としてだけではなく、12G-SDIからクワッド3G-SDI(クワッド3G-SDIは2SIのみ対応。SQD非対応)への変換器としても使用可能。ディップスイッチで光への変換とクワッド3G-SDIへの変換を切り替える。また、12G-SDIのループ出力端子を搭載。光延長、もしくはクアッド3G-SDIに変換している映像信号と同時に出力が可能なため、離れた場所で同じ4K映像を同時に確認可能。

光信号で送信された1つの映像を3系統の4KのSDIに変換。離れた場所で撮影された映像をリアルタイムで複数の機器に入力可能

UHD_OSRは光で延長された4K UHD信号を受信し、12G-SDI 2系統とクワッド3G-SDI(クワッド3G-SDIは2SIのみ対応。SQD非対応)に同時出力するため、最大3分配が可能。複数のSDI入力対応ディスプレイやレコーダーへの同時出力が行える。また、12G-SDI 2系統はリクロック機能を内蔵しているため、伝送中に起きる信号の減衰を復元しジッタを取り除くことで安定した分配出力を実現するという。

ACアダプタを接続するDCコネクタは抜け防止のネジ式タイプを採用。本体とACアダプタをネジ式で固定し、ケーブルを引っ張っても抜けにくい構造となっている。また、広範囲の入力電圧に対応しており、付属のACアダプタ以外からでも電源供給が可能。